「そうだ、西葛西に住もう」
2023年になってしまうと書きづらいので、2021~2022年の年末年始の話を書いておきたい。
遠くに旅行に行くような気分でもなかったが家でゴロゴロすることも望まなかったので、どこかに住む感じにしたいと思った。東京湾沿いに暮らしてみたいという願望が以前からあり、夢の島近辺のホテルを探したら西葛西駅前のホテルが空いていたので、12/31~1/4に泊まってきた。
同じ都内だが、多摩ニュータウンの自宅からは1時間半くらいである。
旅行するときは何百枚も写真を撮ることが多いのだが、このときは住んでいたのであまり撮っていないため、説明が多くなって申し訳ない。
12/31の昼まで仕事をしており、仕事をおさめて高田馬場で高田馬場らしいごはんを食べてゲームセンターミカドで遊んだあと、西葛西に到着して、ホテルで本を読んで、お腹がすいてきたらセブンイレブンで適当なお弁当を買ってきて食べて寝た。
「どこか行かなきゃ」という強迫観念に囚われなくてよいから楽
旅行していて大晦日にコンビニでお弁当を買って食べて早めに寝るなんてありえないが、いまは西葛西に「住んで」いるのだから当然のことである。
起きて1/1になって、葛西臨海公園の方に散歩した。
暫定的でありながら住人なので、公園の謎の遊具を観察する心の余裕がある。
やはり23区は資金が潤沢にあるのでお子様のむき出しの欲望に応える遊具が備えつけることが可能なのだろう。
このへんの遊歩道の雰囲気は多摩ニュータウンと共通の雰囲気。
昔このあたりは海で、あさりやはまぐりが採れたらしい。葛西臨海公園にも生息はしているらしいけれど、採集は禁止されている。
激しく寄り道を重ねて1時間ほどで葛西臨海公園に到着した。
元日の朝なので特に人がいないと思われる。
広場も人がいなくて富士山もよく見える。
そうはいっても昼になると人が増えてきたので、昼にはホテルに戻った。
自宅にいるときもお茶は沸かして飲むことが多いので、ティーバッグを持っていって紅茶を淹れて飲んだ。
湯呑みで紅茶を飲むのは楽しい。
セブンイレブンで買ってきたレーズンサンドを食べながら文學界の新年号を読んだ。
1/2は前日と同様、午前中は散歩。
荒川を渡って南砂町に行って戻ってきて午後は昼寝したり読書をした。これが旅行なら「ほかに名所があるのに行かないのはもったいない」などと思うところだが、暫定的でありながら住人なので、ほかに名所を見つけたらまた別の日に行けばいいじゃないと思うのだった。
1/3に至っては、湯呑みでコーラを飲むようになってしまった。コーラは色が濃すぎてピントが合わせにくい。
遅めに暫定的住居を出て、旧江戸川を伝って浦安まで行って夕方に戻ってきた。
このときはさらに住んでいる感じにしたいと思ったのでカメラは持たなかった。写真はスマートフォンで撮った。
「名物を食べなきゃ」という気持ちにもならなくてよい
この暫定的居住生活で食べたものでもっとも特別だったのがタンメンで、あとはローソンとセブンイレブンを交互に使った。
暫定的住居であるホテルでよくも悪くもない窓の外の景色を眺めながらお弁当を食べたりセルフうどんで釜玉うどんをいただいたりしたのである。
西葛西はインド料理店が充実しているのだが、年末年始は閉まっているし、そもそも特別なごはんを食べたいという意気ごみもさほどなかったので、それでよかった。
1/4の午前中に西葛西を出て帰宅した。
実質3日半の西葛西での暮らしだったが、やはり海沿い川沿いに暮らすと散歩が充実すると実感した。住むつもりだったが旅行気分も副次的に発生してしまったことは否定できない。多摩ニュータウンも遊歩道の長さが日本一なので散歩に向いているのだが、緑道を通って橋をわたり、葛西臨海公園まで行って帰ってくるコースが楽しすぎて、また住みたいと思ったのだった。