ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

2015-01-01から1年間の記事一覧

その昔、『一杯のかけそば』というマッドな童話があった

ココロ社です。 今回は、元号が昭和から平成に変わったころの話。 あのとき、『一杯のかけそば』という童話が空前のブームになっていた。 話のあらすじはこうだ。 ある年の大晦日、子供二人連れの母親がそば屋を訪れ、お金がないがどうしても食べたいと、一…

事実上のストロベリー・スイッチブレイドのセカンドアルバムが今になってリリースされておりました……の巻

ストロベリー・スイッチブレイドの最初にして最後のアルバムが出たのは1985年のことで、あれから30年も経つ。 イギリスや日本のヒット・チャートを席巻した"Since Yesterday"(邦題は『ふたりのイエスタディ』)に代表されるように、ネオ・アコーステ…

秋芳洞&秋吉台が、今もなお国内屈指の奇景であることを、多めの写真と面倒なエッセイでお知らせしたい

ココロ社です。 今回はちょっと前に行ってきた秋芳洞featuring秋吉台(本当は逆だろうけれど)の話です。平均的な人間が一生のうちに見る鍾乳洞の数は1.2パイくらいだと思うのだけれど、すでに奥多摩や石垣島の鍾乳洞を見、岩屋観音窟のような小粒なアイ…

辛すぎず、いろんな香りがする「スーパーマイルド五香ラー油」を自作し、辛さ一辺倒の世界から脱出する

ココロ社のクッキングコーナーの続き。 今回からは「店では食べられないものを家で作る」ことに特化した記事を書いていきたいと思っている(ので、レシピを確立するのにすごい手間がかかっていてつらい)。市販されているラー油はせいぜい50ccの小さな瓶…

通称「日本一美しい橋」の角島大橋を、あえて徒歩で渡って島を一周した

ココロ社です。久しぶりの更新で緊張しちゃう……。7月の話。山口近辺に行くことがあって、話題の角島大橋に行ってみるのはどうだろうと思って調べてみると、おなじ山口の人が「沖縄みたい!」という感想を書いているのを見かけた。そんな近いところに喩えて…

仏様がダンスする。毎年4月14日に奈良・当麻寺で行われる奇祭「練供養」の一部始終

せっかく春になったのだから、仏像が歩いているところを見たい―人間として、ごく自然な気持ちである。 仏像は立っているだけではなんだか物足りない気がするし、漠然と物足りなさを感じているうちに、それが、立ちつくしているだけで、この人は本当にわたし…

ムービー広告には、あらかじめ失敗する仕組みが内蔵されている

今回は広告の話。とあるショートムービーが非難囂々だったことも記憶に新しいが、仮に、ポリティカリーにコレクトだったとしても、ネットのムービー広告には、失敗する仕組みが内蔵されているので、儲かりすぎて困るので損をしたいと悩んでいる企業におすす…

渋谷駅から徒歩10分。買い物帰りに行ける熱帯ジャングル「渋谷区ふれあい植物センター」で、季節外れの夏休みを満喫する

あと一か月ほど寝たり起きたりしたら春がやってくることは確実だが、実際のところ、寝たり起きたり以外のこともしなければならない。 そう思うと、さっと南の島にでも行きたいと思ったりもするが、南の島に行く旅を準備する気力は、もうすこし日照時間が増え…

宗派が乱立する半熟ゆで卵の製法を統一。簡単&短時間&失敗なく半熟卵を作る方法と、ゆで時間と仕上がりの比較写真

ココロ社のクッキングコーナーを始めようと思うが、まず半熟ゆで卵の作り方について書きたいと思う。 たかが半熟ゆで卵といえども、その製法にはいくつかの宗派がある。たっぷりのお湯でゆでる宗派もあれば、少量のお湯で蒸す宗派もあり、後者が最近のトレン…

「ダサピンク現象」は、男女の問題ではなく文化的差異の問題である

はてな界隈でのみ話題になっている話はなるべく扱わないというのがこのブログの方針である。はてなユーザー以外の人にも読んでもらいたいからで、はてな界隈で話題になっている話を扱いたい場合は、より一般論として読めるようにテーマを変えて書くようにし…

衰退しつつある産業がやりがちな「お説教広告」について

テクノロジーの進化が、かつて栄華を極めていた巨大企業のビジネスモデルを成り立たなくさせてしまうことがある。たとえば郵便。物流はなくてはならないが、信書について考えてみると、手紙を出すメリットはほとんどない。手書きだと温かみがあるような気が…