ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

2019-01-01から1年間の記事一覧

S・M・Lが紛らわしすぎて疲れ果ててしまった

タイトル以上の内容を何一つ書かないことを最初に誓っておくけれども、S・M・Lで限界に達した記念として記す。 S・M・Lによる神経衰弱。たかがS・M・Lの話ではないかとふつうの人は思うだろうし、わたしもそう思っていた。S・M・Lを使うのは週に…

岩宿遺跡は、考古学に関係ない中年でも勇気づけられる名所だった

最高に地味なタイトル画像なのに、弊ブログを見に来てくださってありがとう……。 日本の遺跡といえば、まず最初に挙がるのは岩宿遺跡。しかし、そこを訪れる人は少ないし、わたしも行ったことがなかった。わたしが岩宿遺跡の存在を知ったのは小学校の社会で、…

花が摘みたくて摘みたくて困ってしまった話

百合ヶ丘で降りてみようと思ったが、どうせなら新しい方がいいと思って新百合ヶ丘で降りた。大きな目をした色白の人がたくさんいる街だと毎度のことながら思った。この町の住人は自分の写真を撮るときに写真を整形する必要がないのかもしれない。 駅から5分…

みんなのごはん ココロ社記事のまとめ

19年6月末で更新終了となった『ぐるなび みんなのごはん』、わたしも連載を持たせていただいたのだけれど、残念ながら更新が終了してしまったので、自薦記事を選んでおきたいと思う。 以前より、「『ぐるなび みんなのごはん』から原稿依頼来ないかな~」…

家系ラーメンをたしかめた話

家系ラーメンのマインドシェアが低いという個人的問題 家系ラーメンのわたしのマインド中のシェアが低いことが、常々わたしの中で問題視されてきたのだが、その理由はふたつあった。 そもそも、立ち位置が定まっていないように見える。脂ぎっていることがア…

百舌鳥・古市古墳群、ガッカリ名所どころか、脳から汁が出るくらい楽しい

トップの写真からして茶色くて地味なのに、よくぞ弊ブログにお越しくださいました。広告を入れていないことが唯一のウリの弊ブログですが、ゆっくりしていってください……。 百舌鳥・古市古墳群が世界遺産に登録されたということで大変めでたいのだが、世界最…

モリアオガエルの産卵シーンを目撃するも、男の人生を重ね合わせて絶望してしまった話

モリアオガエルの産卵シーンを撮ることはできたものの、雄の争いがあまりにも生々しくて、人間の男の人生をつい重ねてしまってつらい思いをした……という趣旨の日記です。

日本をオキュパイし続ける『イングリッシュマン・イン・ニューヨーク』

『イングリッシュマン・イン・ニューヨーク』を聞いた事がある人は多いと思う。むしろ聞いたことがない人はどのような暮らしをしたらこの30年間聞かずに過ごしていられたのか知りたいほどである。もしかしたらハムスターに育てられたから聞いたことがないと…

鬼の伝説で知られる山城、岡山「鬼ノ城」は、下級鬼の気分になれて最高に楽しい

鬼が住んでいたという伝説が残っていた岡山の山城「鬼ノ城」の話。地図だけだとパッとしないが、実際行ってみると見どころ満載。岡山から吉備線に乗って、服部駅から歩く場合の名所たちを徹底的に紹介します。

なぜ石立鉄男先生はわかめの出身を聞いたのか

「わかめラーメン」について、35年以上疑問に思っていた案件が解決した(ような気がする)ので共有させていただきたい。 わかめラーメン。言わずと知れたエースコック社のロングセラー商品である。 今も販売され、ラベルにはsince 1983と誇らしげに記して…

「いかがでしたか」とブログの崇高な理念

「いかがでしたか」という、もともとは不快な意味を持っていないはずのフレーズが、いつしか読む価値のない、読者を苛立たせるコンテンツの代名詞になってしまった。さらに丁寧なはずの「いかがでしたでしょうか」については、その丁寧さとは裏腹に、いっそ…

人類でも惚れてしまう、かっこいい模様のあさりについての報告

先日、あさりのホニャホニャうどんをいただいたときの話。 実際のメニューの名前は、たしか単に「あさりうどん」だったはずだが、あさりの味が薄かったので、あさりとうどんの間に「ホニャホニャ」という緩衝地帯を設けておかないとわたし的におさまりがつか…

中年女性を揶揄するフォークソングとハンバーグ定食の間で

ラーメン屋などでオリコンのヒットチャートが有線でかかっていることはよくある。音楽にこだわりがないなら無難な音楽をかけてほしいと思うのだが、まさにマジョリティーにとっての「無難な音楽」がオリコンのヒットチャートなのだろうから耐えるしかない。…

韓国の茶色い粉 おいしくてヤバい

ドラッグに類する粉の多くはエクスペンシブであり、気持ちよくてエクスペンシブなものに囚われてしまったら、その気持ちよさを追求するためエクスペンシブ性に目をつぶり続々とその粉を購入し、やがて破産してしまうという危険性をはらんでいるので、粉を見…

【作り話】ヒッチハイクで日本縦断を試みた小学生の話

小学4年生の大翔くんの、Twitterで実況しながらヒッチハイクで日本を縦断する計画は青森駅から始まった。 縦断と称するなら、宗谷岬からとはいわないまでも札幌などから始めるべきだったが、北海道は熊がいて危ないから青森からにしなさいと父親に言われ、…

首都圏の冬の絶景。「三十槌の氷柱」と「あしがくぼの氷柱」で、天然と人工の氷柱を見て自然の小ささを知るの巻

先に、忙しい人(お仕事無理せんといてね……)のためにまとめておいたので参考にしてほしい。このまとめ以下は単なるポエムなので読む必要はない。 2019年の三十槌の氷柱の公開期間は2月17日(日)、あしがくぼの氷柱の公開期間は2月24日(日)まで 急行バス…

男として靴を尖らせるべきかどうかの話

5年ほど前からわたしのなかで「靴尖り男子」が大きな話題になっている。悩みごとが少ないときは、脳内の半分以上をこの話題が占めている瞬間があるほどで、靴先は丸ければ丸いほどよいと考えているわたしとしては、靴尖り男子を見るたび、ほんとうに自分は…

絶滅寸前の「ビニール剥がさない」人(じん)に贈る言葉

スマートフォンの登場により、進行方向を見ずに歩く人が飛躍的に増えた。 それまで進行方向以外を見ながら歩く人といえば二宮金治郎くらいしかいなかったし、その金治郎が読書しながら歩いたところで、道ゆく人たちは咎めるどころか、むしろその勤勉さを褒め…

電子音楽を中心に、2018年に聴いた音楽、ベスト10曲

去年は音楽を自由に聞くことが難しくなってきたと感じることが多かった。サブスクリプションモデルが浸透し、好きなときに好きなだけ音楽が聞けるようになった反面、聴取システムを構築した設計者たちが、ロックンロール的な音楽観のもとにUIを設計している…