東京・稲城の「ありがた山」 その驚くべき光景
「武蔵国五字ヶ峯 一丁」とあった。これがこの山のかつての名前だったのかもしれない。
考えなしにここにきてしまったのだが、驚いたことに、この山の向こうでは大規模な開発がされていたのだった。
帰宅して、風景を見返していると、「開発している側からはどう見えているんだろうか(注:物理的な意味で)」という気持ちが日に日に強まり、2ヶ月後、隣駅の稲城側からありがた山方面に向かった。
住宅街を奥に進んでいくと、行き止まりになっていて、削られた山が見える。
住宅街のすぐそばで開発、という風景は、人によっては殺伐としていると思うのかもしれないが、わたしの育ったところも同じ感じだったので、むしろ、ふるさとを感じるほどである。
工事の囲いに沿ってさらに登って振り返ると、ありがた山が見えた。
板碑が結界のように見えるのは変わらず。
開発が終わったら、それなりに自然な感じに仕上がるのだろうけれど、このときの写真と見比べてみたいと思う。
近所でいちばん高いところに行ってみると楽しい
近所の適当な川の始まりから終わりまでをたしかめると楽しい
近所の川の源流は概ね源流らしくないものである
夢いっぱいのくつろげるゾーンに突入
このあたりは見晴らしもよくて、ニュータウンという語のイメージがしっくりくるが、整備されすぎていて、もうちょっと野放しな感じにしてくれてもいいのにな、とも思う。
子鴨たちが媼にパンの耳を与えられていた。
しかしカラスが登場し、ほとんどすべてを器用に奪っていった。
この子は収穫なし子……。
夢にまで見た大栗川との合流地点
奥側が大栗川だが、いままで乞田川沿いを歩いてきたせいで乞田川の肩を持ちがち。
いい風景かどうかは措いて、大栗川に合流してすばらしい太さに成長していることはたしかである。
この謎ゾーンは大栗川と多摩川の中洲にあたる。
テトラポッドの墓場のようである。
クライマックスに向けて地味な諸施設が姿を現す
ここで交通ルールを学んだりできるらしい。
プロトタイプみたいな信号がかわいらしい。
じっくり観察してやろう……と思ったのだが、わたしがここに身を隠して観察していても、ほかの人類が外にいるから、意味はなさそうである。この小屋が目的通りに使われたことはないのかもしれない。
大栗川を見て「大河だなぁ」などと思ってしまったが、多摩川のスケール感に圧倒された。
歩いても歩いても先が見えず、本当に合流するのかと思うし、石の大きさがまちまちでで非常に歩きにくい。
大栗川、ここにきて、対岸が粘土むき出しの崖になっていて不気味である。
釣り人がいたのでここで撮影するにとどめた。
大栗川はその見た目とは裏腹にほぼ無臭だった。
多摩川はビューティフルな見た目なのに、いかにも処理しました的な匂いがした。
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見た目、ややグロテスクだけれど、味もグロテスクなので期待して作っていただきたい。
究極の神道建築はピカピカすぎて、神様がいると思えない
vaporwaveみたいだとも言えるかもしれない。
真冬こそ東京湾……春になる前に行く「ふなばし三番瀬海浜公園」の圧倒的魅力
まっすぐすぎて、来た道を振り返ると消失点みたいになっていて笑ってしまう。
このへんで深呼吸すると、いかにも処理された水ですという匂いがする。
公園の隣はごみ焼却場で、ただいまアネックスみたいなのが建設中。
「見晴らしがよい」の定義が「遠くに煙突やコンビナートが見えること」でごめんな……。湾内なので、おそらく見えて横須賀くらいまでかなと思うけれども、じゅうぶんなスケール感だと思う。
3階建ての展望スペースみたいなところからだと、富士山がよく見える。
オオバンたち。
個人的には「ザ・工業地帯みたいなところでたくましく生きる鳥たち」的な構図が大好きである。
風が吹いているとくちばしを隠すのだが、そこで純度100%のかわいい物体と化すのであった……。
公園内では、テイクアウトできる軽食の店がある。ケバブ・カレーの店があるのだが、対費用効果を考える集団のようで、冬季はクローズ中。軽食の店は土日祝は開いている。