ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

地底文化フォーラム、っていうか首都圏外郭放水路

平たく言うと、「流域の浸水被害の軽減を目的とした、世界最大級の洪水防止施設」。洪水になりそうになったら、このルートに水をため込んで江戸川に流すことで、周辺の川の増水を防ぐ。ちなみに台風22号23号の時も活躍したらしいけど、この放水路はフル稼働しなくても大丈夫だったらしい。ポテンシャルありすぎ…

よくわかってなかったのだけど、とにかく巨大な調圧水槽が見たかったので、それだけ見て帰ってしまった。

最初に見たのはタービン(notタージン。東京に来てから見なくなったなぁ…)の部屋。これでどんどん水を送り込むのだけれど、思ったより小さい。写真に見える、小さいリンゴみたいなのは、万一の時の消火施設。タービンが燃えたらここから二酸化炭素がシャーっと出るらしい。

で、メインの調圧水槽。地上は広いグラウンドになっていて、地元の子供たちが遊んだりしているのだが、広すぎて持てあましている。端っこの方でサッカーしてた。その地下25メートルにあるのが、写真の巨大な水槽。今回はフォーラムのためにライトアップされてたり機材が置いてたりして、ちょっと雑然としている部分もあったのだけれど、やっぱり大きい。そしてあるのは柱だけ。東大寺大仏殿より大きい(←寺しか行かないので比較の対象がわからない…)id:yasaiさんのところで見た、巨大建築愛好会のヘルメットをしている人たちがいて「キタ!」と思ったが、いかんせんこちらは待ち時間を江戸川沿いに歩いてぬかるみに倒れ伏してしまった身。地下25メートルの水槽の中で、いきなり泥まみれの男から声をかけらるのは恐怖でしかない…ということでくまなく歩き回って写真を撮ってフォーラムが始まる前に帰ってしまいました。あー大きかった。あと、言うても川の水が流れ込んでくるところやから、ちょっと肥溜め臭かったけどね…

で、水槽の中を歩きながら「古代の人がこれを見たら間違いなく崇拝するだろうな」と思った。十分にアニミズムの対象になり得るだろうなぁ。神社やらなんやらで、崇拝の対象になっている石や木などをよく見るけれど、今の感覚だとあまり自然の迫力みたいなのを感じないので、古代人のアニミズムは共有しにくい。たぶん巨大な人工物の方がよっぽど迫力があるからだろうなと思う。