ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

宗教都市 天理の巨大建築群と、神のニワトリ群!

地理の時間で、都市の成り立ちを習うとき、アメリカのソルトレイクシティなどといっしょに、日本代表として奈良県の天理市を覚えたものの、みなさまとっくにお忘れかもしれません…が、この天理市、天理教の信者ではない人がぶらりと訪れても感激できる、とてもいい場所であることを全力で訴えたいです!


前に2ちゃんのどこかで、「ヨーロッパの宗教建築を見に行く暇があったら天理も行ってみろよ」的なコメントがあって、ヨーロッパに行ったことないけど激しく同意です!
―そんなこんなで、前置きが長くなってしまいましたが、6月に天理に行ってきたので報告させていただきます。

奈良から10分少々、「ようこそおかえり天理へ」

奈良から電車で10分少々で早くも天理に到着。おなじみの「ようこそおかえり天理へ」の看板を見て、信者でもないのに、心の中で「ただいま〜」と呟きつつ、右手に見える商店街に入り、天理教の本部を目指します。




▲商店街は、よくある地方の商店街という感じなのですが、天理教の黒い法被を着た人が多いです。
ただし、異様な感じはなくて、「ゆっくりしていってね!」と言われている感じがします。

天理教本部のスケール感は東大寺に匹敵!

商店街から適当に左に抜けると…ひたすら広い参道に呑みこまれるしかありません!▼



参道も広いのですが、建物もとにかく大きいです。単純でアレですが、なんか大きかったら宗教的な説得力がありありで不思議な気持ちに…▼



本部を囲む巨大建築群に圧倒される!

ため息を漏らしながら本部を出ます。鳥居的なサムシングもたくましくていい!▼



すごいのは本部だけではありません。「おやさとやかた計画」という計画に沿って、本部をぐるりと巨大建築群で囲む計画があるのです。
もともと大規模な宗教都市というだけでも驚きなのに、こんなビッグな計画が…早く完成してほしい!




▲本部を出るとすぐに、横長の建物がありますが、こちらは天理参考館と小学校と大学が連なっている建物。
大きさに圧倒されながら下をくぐるのが最高にエキサイティング!

古道の起点にある屈指の古社

天理の魅力は天理教の建築物だけではありません。
新宗教というものは、特殊な例を除いては、多かれ少なかれ既存の宗教を根拠に展開しているものが多いですが、この天理市には、屈指の古社であり、創建1700年の石上神宮を擁しているので、ここが聖地であることの説得力が増そうというものです。

そして、最古の(ということは熊野古道より古い)道としてお馴染みの「山辺の道」の起点になっていて、脚力ややる気に応じて、15キロくらいの道を歩くことができます。
歩くのが嫌いという方は、天理市街から、起点の石上神宮だけでもどうぞ…

ニワトリのなる木がステキ!

「はぁ〜巨大建築を堪能したわ〜」とため息をつきながら石上神宮の鳥居をくぐると、木からコッコッコッコ…そういえばCoccoって裸足で歌ってたけどケガとか大丈夫かしら…芸能人同士の妬みってブロガー同士のそれと負けず劣らずひどいと聞くので、もし引退してなかったらガラスとか撒かれないように気をつけて!…などと思って木の上を見たら、なんかニワトリがなってる!▼



▲つぶらな瞳の烏骨鶏のお子様。しかし頭の毛が黄ばんでいて臭そうなのが難点。
まあ食べるときは毛をむしってから食べるので臭みはゼロだと思います。


そんでモデル歩きをしているカッコイイのもいるけど、鼓膜がブルンブルン、アグネス・ラムの乳みたいに言っちゃうくらい(アグネスラムのことは忘れていて、どの程度のブルンブルン具合かご記憶にないかもしれませんが…)、大声で鳴いていました。▼


ちょうどエサタイムだったので、カサカサのエサをめぐる争奪戦を見ることができました。
中にはエサ入れに脚をつっこんでしまう愚連隊も…




▲ここはワイのシマや!シマっていうのは「なわばり」をヤクザっぽく言うときの表現や!覚えとけ!



▲あ〜もう腹いっぱいやから鬼退治でもするか。鬼は〜外ォォォォ!!!!


食べ物を玩具にするのは人間だけじゃないということを学ぶことができました。
これで人間たちも、ジュースを飲むとき、ストローに堂々と息を吹きかけて遊ぶことができますね…ヨカッタヨカッタ!

国宝の拝殿でゆっくりできます

ということで、愉快なニワトリたちに行く手を阻まれてしまい、もうぼくも鳥として生きていこうか…と思ったのですが、その向こうには石上神宮の拝殿が!▼


古事記日本書紀に登場する屈指の古社ながら、わりとゆっくりできる感じでええわ〜!
ちなみに、その奥の本殿は現代人のお好みに合わせて大正時代にできたものです。
このへんの変遷を大神神社と比較して考察するといろいろ面白いかもしれないので、大神神社のレポートのときに書くかもしれません。


人によってはすごいパワーを感じる場所らしいのですが、わたくし的には、もともとみなぎってるから違いがわからない…

モリアオガエルの卵もあった!

そして、山辺の道を歩き始めたところで、妙な水槽みたいなのを発見。▼

一見すると、池とかの端っこに溜まっている洗剤の泡に見えて、「環境を破壊する者こそ破壊すべし!」とこぶしを振り上げたその瞬間…待てよ!これは天然記念物、モリアオガエルの卵!


なんか卵が泡に包まれて逆ソープ天国って感じ…どこがどう逆なのかわからないですが、会議中に「逆に…」って何度も言う人っていますよね。▼

しかし、「オギャー」と言っているそばから逆ソープ天国に脚をとられ、ショボい生涯を閉じようとする虫たちもいますが、彼らは人間、もっというとWASPに生まれ変わるので、幸福な来世が約束されているのです。



ということで、「山辺の道」の入口のところで時間切れ…
山辺の道のレポートは、書くべきことが多すぎて、3回くらいに分けたい感じですが、気長にお待ちいただければと思います。シーユー!




▲あ、あと関係ないですが、この「あぶない」の看板、愛があって好き。
隣で泳ぎが得意なはずのヤツメウナギも、子供に合わせて困った感じにしてくれていて、たとえ溺れたとしても、とっても心強いの…

【告知コーナー】今回の連載は「女性蔑視的な恋愛テクニック、その真の使い方とは?」

今回の「革命的サラリーマン宣言」は、恋愛テクニックの限界と、その活用方法についてです。
ご一読いただければ幸いです。http://careerzine.jp/article/detail/155