ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

天の岩戸

「家族旅行は、夏休みに伊勢に行くだけ」という、楽しみの少ない少年時代を送ってきたせいで、東京に暮らすようになっても、夏になると反射的に伊勢に行きたくなります…ということで、昨日から恥を捨てて、不遇な少年時代を過ごしていたと告白しているというのに、誰も同情してくれないのは夏だから?

▲答志島から鳥羽に戻って、近鉄線で志摩磯部へ。タクシーに乗って天照大神が隠れたという天の岩戸へ行きました。往復で五千円もした。五千円払ったときは「日記に書けば溜飲が下がるはず」と思いましたが、今のところ全然スッキリしません。
穴から地下水と同時に冷たい風が吹いてきます。あまりにも涼しい。自然ってすごい…神道はアニミズムから発生したんですなぁ…と、もう百回くらい実感していることをまたしても実感した次第です。神話の舞台にしては、スケールはあんまり大きくないけど…

▲さらに奧にのぼって行くと風穴がありました。水は出てこない、プレーンな穴です。さっきより、さらに冷たい風が吹いています。穴を見ているうちに、思わず吸いこまれそう…とかなんとか自分に言い訳しながら穴に入って横たわり、しばし昼寝…気持ちいい!