ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

漫湖(まんこ)大特集〜空港からすぐ、手軽にジャングルを満喫!〜


こんにちは。『マイナス思考法講座』、おかげさまで三刷!ありがとうございます。
しかしこのブログは旅行ブログであったことを思い出した(書いてる本人もよく忘れるのですが)ので、先日行ってきた沖縄の話をしますね。今回のテーマは、那覇空港から近い距離でお手軽にジャングル(+ビーチ)を体験できる話。まずは漫湖(まんこ)について語らせていただきたいと思います。これが漫湖(まんこ)の全貌。

―わかりやすくしようとしてむしろわかりにくくて申し訳ありません…マングローブっていいですよね。木の根が剥き出しになっていて、ジャングルゥゥゥ〜!という感じで、見ているだけでウキウキしますが、国内で見ようと思ったら、西表島とか、沖縄本島の北部のやんばるなど、見に行くのに一苦労、というイメージが強いです。
―しかし、今回紹介する漫湖(まんこ)は、那覇空港からモノレールで7分、奥武山公園駅を降りて15分ほど歩くと行ける、お手軽マングローブ湿地帯なのです。

ここで念のため、なぜこの漫湖(まんこ)が優れているかについて説明させていただきますと、

・飛行機の出発まで中途半端に時間が空いてるけど、最後に南国を満喫したい人に最適
・出張で那覇市街しか行けなかったけど、お手軽に自然を楽しみたい人に最適


―なので、もし近々沖縄本島に行くご予定のある方は、漫湖(まんこ)のことを頭の片隅に置いておいてもらえると、ちょっと楽しいかもしれないです。

都会の真ん中にあるマングローブ林に興奮!

この漫湖(まんこ)界隈は、水質が必ずしもよいわけじゃないのですが、釧路湿原などと同じく、ラムサール条約に基づいた自然保護が行われている生き物満載スポット。
同時にけっこうな大都会でもあり、そのコントラストも面白いので思わずシャッターを押してしまいます。


▲河を挟んでマンション。ここの住人が羨ましい!朝起きてベランダに出たらマングローブ林が見えるってどんだけ幸せ者やねん…


▲よく湿っている漫湖(まんこ)の先には都会の風景。


▲斜長橋とマングローブの密林の組み合わせが素敵です。これこそ漫湖(まんこ)の醍醐味。


▲橋の上からは、密林を眺めることができます。
こういう光景は漫湖(まんこ)以外ではなかなか見られません。


▲思わず眉をひそめてしまう自然破壊の象徴
貴重な漫湖(まんこ)が……しかもママチャリならともかく、スポーティーな感じの自転車で、スポーツが苦手な文化系のオッサンの神経を逆撫でします。


▲この国場川の下流にあたるのが漫湖(まんこ)です。この表を見るかぎり、超ブサでおなじみのコイよりも超cawaiiグッピーの方が汚い水OKみたいですね。グッピーが可愛いから「鮎とか来なくていいよ、グッピーで十分」などと言いたくなります。
汚い水でも平気なグッピーは、きれいな女の人が「王将とかも好きですよ〜」と言ったときと同様のトキメキを感じますが、環境保護は大切です!


▲貴重な漫湖(まんこ)のほとりのマングローブにシマウマ柄のバッグがかけてあります。
シマウマって草食系のわりに模様は攻撃的でどっちやねんと思ってしまいますが、どこぞのええ女が忘れ物しとる!ちなみに「忘れ物が多い女はいい女」というのがわたしの経験則なのですが、それが真実かどうかは謎ですし、わたくしは「女は馬鹿な方がよい」と思っているわけでもございません。それはそうと、これはけしからんので、何を忘れたのかチェックしてみることにしましょう。


▲なんかパフパフするような感じのものが風化してパサパサになっております。
この落としものに心当たりのある方はご一報ください。わたしの使いかけの日焼け止めをプレゼントします。まだ半分くらい残ってるし、日焼け止め特有の臭い匂い(牛乳を床にこぼしたときみたいな)がしないタイプなので、デートにも安心です。

生き物たち一覧と、彼らとのつきあい方と撮り方

マングローブ以外のところでもエンジョイしてしまいましたが、決して水質が万全でもないこの地域にも生命は息づいております。
代表的なお友だちを紹介します。(人間の友だちが少ないため、ここで生き物たちを「友だち」とカウントするほかない)



♪ミナミトビハゼ

西川きよしファンにおすすめのがこのハゼ。泥と一体化したボディの色遣いに戸惑いながらも思わず見つめてしまう!腹びれを使って器用に飛ぶのが何ともかわいらしい。
けっこうすばしこいので粘り強い撮影が必要になってきます。


♪オキナワハクセンシオマネキ

シオマネキというと、ついハサミに目がいきがちですが、きれいな目をしてますよね。こいつの瞳に自分が映っていると思うとドキドキするわい…
このシオマネキを見るときのコツを紹介するので、撮影の際の参考にしてください。

いきなり寄っていくとびっくりして穴の中に隠れてしまいますが、しばらくすると穴の中には大したレジャー用品はないらしく(あったとしてもテトリンくらい?)退屈し、数分すると「さっき、なんかヤバそうな奴が来た気がするけど、だいぶ時間が経ったから、もう大丈夫だよね?」と思ってゆっくりと出てきて「俺のハサミは大きいくて硬いで!もし人間の車がつっこんできても、このハサミでちょん切ったるで!」などとアピールしてきます。そのときに体をなるべく動かさないようにしてシャッターを切ると、うまく写真におさめることができます。



コツとか言いながら無駄な情報が多くてごめんなさい。しかし、小一時間シオマネキたちのナンパシーンを見ていたにも関わらず、メスが「そのハサミすごぉいいい!」と寄ってきているシーンを見たことがありません。人間と同じで、実はナンパって成功率低いんじゃないかと思ってしまいました。やっぱり友だちの紹介とか、そういうのが手堅くていいんでしょうかね。身元がわかってる分安心というのは確かにある。それか、本当に潮を招いているのかもしれません。だとしたら、潮は地球の引力と関連があり、そんなチャチなハサミをどうこうしても意味がないことをカニ語で伝えてあげたい。カニカニカニドコカニ…(訳:お前は人生をほとんど無為に使ってしまっているが、そもそも人生なんて無為なものだから落胆する必要はない!)



▲たとえばあなたが妙齢のメスガニだったとしたら、この2人だったらどっちを選ぶでしょうか。区別がつきませんよね。カニになったら違いがわかるのかもしれません。人間だって、遠くから見たらみんな同じに見えますが、顔のパーツがほんの数ミリ違うだけで、モテ度が変わってくるのですから……。



▲パッとしないハサミの持ち主であるツノメチゴガニは、両手のハサミとも小さいのですが、両手で必死のアピールです。クラッシックが好きな人は盛り上がってくると指揮の真似をするという話を聞いたことがありますが、このカニもクラシックが好きそうですね。この種類はみんな両手のハサミは小さいので、「俺のハサミ小さいんだけど……」とコンプレックスを抱く必要はないのですが、だとしたら、どこで雄としての価値を女たちが測るのかは謎……話の面白さでしょうかね。でも、面白いかどうかというのも人それぞれで、なかには「中国人に「あたかも」を使って例文を作りなさい、と言ったら、「冷蔵庫に牛乳があたかもしれない」、と書いた」などという話で爆笑する人もいるらしいですから世の中わからんね……。



▲以上のように、いろんな場所でメスにアピっている男たちですが、個人的な見解としましては、すぐ逃げ込めるように巣のすぐそばでアピってるオスにはげんなりします。カニやけどチキンやね(このブログに「うまいこと言った感」を求める人が何人いらっしゃるか不明ですが、念のため言ってみました)。しかし、女性の立場からしてみれば、これくらい用心深い方が将来性が感じられていいのかもしれません。巣から遠くでアピールして、「俺のこと好きになってくれてありがとう。でも、俺の家ちょっと遠いんやけど…」とか言うのもスマートじゃないですしね。

さらっとお散歩したい人向けに、展望台とビジターセンターも用意!

生き物に密着するほどのテンションじゃない人の場合は、このビジターセンターがおすすめです。どんな生き物があるかの展示と、マングローブを気軽に体験できる木の遊歩道と展望台があります。


この遊歩道で立ち止まっていると、また違った生き物たちを発見できます。ただし、わりと親子連れが来ていて、ちびっこが「うえぇあああ〜!」と大声を出しながら手を振ってカニをびっくりさせ、巣に追いこむゲームに熱中したりするので、落ちついて撮りたい場合は自力で湿地に行く方がいいかもしれません。
子供たちよ。なぜきみたちは、生き物を驚かせたり追いかけたりするのか。きみたちのほとんどはわたしのように平凡なサラリーマンになるほかないのだが、ローンに追いかけられたり、朝令暮改の連続に驚かされたりするだけのつらいつらーい人生を送ることになるのですから、せいぜい今だけでも追いかけたり驚かせたりする立場を満喫するがいいです。



展望台は、ちょうど密林の上の方の様子をうかがえる高さ。念のため申し添えておきますが、高さが高さなので、ムードなどはなく、ここで愛の告白をするのは不向き。「いっしょにいて楽しいなぁ」くらいの発言にとどめておくのが無難でしょう。


ここでは、さきほどの生き物に加えて、ベニシオマネキやヤエヤマシオマネキを見ることができます。

爪が赤くておいしそうですが、この発色具合でモテたりモテなかったりするんでしょうか。あるいは色は関係なくてあくまでも大きさなのか、それとも形?いや、微妙なハサミの開き具合でセクシーな感じにしたりできるんでしょうか。人間でも半開きの唇はセクシーだとかいいますよね。謎はつきませんし、そしてその謎を解こうという気にもなりませんが、暇があればハサミを動かしてアピールしており、その熱意を見習いたいと思いました。


これとか、メスガニにはたまらない光景なんでしょうかね…


今回は、時間調整のおまけスポットとして紹介させていただきましたが、実際行ってみると、2〜3時間は写真を撮ったり散歩したりしてしまうので、手軽に行けるものの、夢中になりすぎないように気をつけてくださいね。

那覇空港に近いビーチも、不思議な風景でおすすめです

そうそう、ついでに紹介しておきますと、奥武山公園駅から2駅、旭橋駅から歩いて15分で波の上ビーチがあるので、那覇市街で時間が余った人にはおすすめです。
そばに波上宮があるのですが、気根がモジャモジャの木たちの中に神社があってエキゾチックムード満載なので、写真撮影におすすめです。


神社の休憩所からは波の上ビーチの全貌が見えます。ビーチには砂がしいてあるのですが、上を高速道路が通っているのも、なんかゴチャゴチャしていて盛り上がります。

ぼくはあまり海水浴シーズンに海にはいかないのですが、初めてTバックの水着を見てビックリしました。なんかもう焼豚にしか見えなくて、女の人として見れませんでした。というか、この日記、こんな終わり方でええんやろか……。