ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

要注意!インテリのモテない口説き方

まず手短に2件ほど告知をさせていただければと思います。
今出ている『週刊アスキー』の『有名人100人に聞いたデジタルアイテムを選んだ理由』で、昆虫標本を手に笑顔で写っている写真とともに、コメントさせていただいているので、「あーあのオッサン、有名人なのか」と思って読んでもらえれば幸いです。
そして、WEBの連載が始まっているので、告知させていただきます。
これまで、ココロ社が秘密裏に開発・実行していたネットでのモテ術についてです。「このへんについて、記事はいくらでも書けるけど、ブログとはカラーが違うし、載せても読む人いないだろうなぁ…」と思っていたのですが、ちょうど、探偵ファイルの姉妹サイトの「うらたん」さんから連載のご依頼をいただき、「うらたん」さんの読者層(濃いめ)とのマッチング具合がよさそうなので、ネットでのモテについて、実戦的な提案をしていきたいと思っています。第一回はこちら↓です。
http://uratan.jp/sweets/2008/06/001279/
毎週日曜あたりに更新するので、興味のある方はご覧ください!


…ということで、単なる宣伝だと感じが悪いかもしれないので、今日は、こちらのブログに最適化した(っぽい)モテ系の記事を書かせていただくことでお茶を濁したいと思います。

感じのよくないアプローチについて、女性は口を開こうとしない!(上も下も)


ネット上で見かける、インテリ特有の女性へのアプローチですが、「ちょっとそこのインテリさん…それ、前に私やったことありますけど、損するだけですよ!!!」と言いたくなる夜もあります…
女性のみなさまは日常的に体験されていると思うのですが、当然ながら、その全貌について女性の側から語られることはありません。彼女たちはわれわれのママではないので、すすんで悪役を引き受けてくれる人はいないのです。


ということで、わたし自身の過去の苦い失敗例から、顔面が紅潮するのをガリガリ君で抑えながら4パターンほど挙げ、対策についても考察しているので、心の眼で読んでいただければ幸いです。犠牲者はわたしだけで十分!

(1)説教ベースのコミュニケーションスタイル



「説教から始まる愛はない」。これは概ね真実といっていいと思います。
接点がない相手を気に入った場合(ちなみに、接点がない相手を好きになっている時点で、自分の恋愛観を見直す必要があるかもしれませんが)、言うに事欠いて、説教からアプローチを始めてしまう場合があります。特に、知力には自信があるが、対人スキルや人生経験について引け目を感じている方の場合は、議論というステージで一足飛ばしに女性より優位に立ち、尊敬を勝ち取ろうと考えたりもするわけですが、だいたいが悲しい結果に終わってしまいます。

もっともひどいのは、「女性の実体験に対して、本で読んだ知識を元に説教する」という場合。これに「自分のことは語らないのに、相手には一方的な質問攻め→回答したら、それについての説教」が加われば最強です。これは、「明日死ぬ」とかそういう状況の時のみ実行することが許される究極の説教スタイルですが、それでも実行したくなったときは、自分の経験を開示しながら、あくまでも提案として話すのがよいです。「自分のこういう経験から言うと、自分がその立場だったらこうするかもなー」という言い方にするように心がければ印象が違いますのでお試しください。


もちろん、男に服従することにアイデンティティを見いだすタイプの女の人も一定数いるでしょう。片っ端から説教していき、「説教プレイに応じた者のみを女とみなす」というビジネスモデルもなくはないですが、その場合は、女性から次々に拒絶されても何とも思わない強い心が別途必要となります。一般的な心の強さしかない人は、ターゲットがどういうタイプであるのかのリサーチをした上で説教プレイを楽しむのが得策なのではないかと思います。


なお、ご存じかと思いますが、インテリがよく好むとされる「若いのに才気走った、男に媚びない美人」に限定して語ると、こちらの真意などはとっくにお見通しなので、くれぐれもご注意ください。
真のインテリは、アホなふりをする術をも体得しており、聞き手に回ることで話を盛り上げていくものなので、それができそうなら、そうしておくのがベストかと思います。

(2)分析―BUN★SEKI―



(1)ほどではないにせよ、露骨な分析も危険です。
女性を口説くにあたっては、人生のパートナーとしてのサムシングが前提になっているとよいのですが、そこで、よりによって観客席から双眼鏡で見つめていては、「ぼくはキミのことをよく知っている」というだけであって、主体的に相手との人生を選び取っている感じがないだけでなく、見下されたような気持ちになって、反発を生んでしまいます。
もちろん、心理学の入門書で得た知識を引用しながら「キミの行動はすべてお見通しさ」というのは論外。そこで発生する不快感は、この文を読んでいるあなたの心の中に広がりつつある不快感とほとんど同種のものであると言えるでしょう。


もちろん行動パターンの分析をすることはお互いのためであり、必要ではあるのですが、それを明示的に言うことはリスキーなので、分析の結果は黙って運用するのが吉です。

(3)「ぼくって、よく気がつく男なんだよね!」


インテリジェンスのある人は、独自の情報収集網をお持ちである場合が多く、また、特定の状況で大変高い洞察力を発揮する場合も多いのですが、相手がこちらに開示している情報以外の情報について触れると、「まあ、私のことをそんなに気にかけてくれるなんて…」と大喜び!…ということはなく、むしろ、最高に気持ち悪がられるので気をつけた方がよいかと思います。そして…「キモい人リスト」の広まるスピードは光ファイバーをはるかに超えているのです。奴らのテクノロジーはどこまで進化しているのか…まったく解明不能!



冗談めかして言うことで濃さを薄めようとしていますが、逆に怖さを増幅させているという不思議…
たとえ、なにがしかの情報を読みとったとしても、それについて「ぼくはキミのことをこんなに知ってるよ」とか言ったら…「き…気持ち悪い!」と思われて、あえなく終了です。相手の開示していない情報を推測したりするのは、気遣いというよりもストーキングとみなされるのが関の山。
向こうが開示していない情報をこちらが握ってしまった場合でも、相手がそれについて自分から口にしたときにはじめて「あーそうなんだー」と言うのがよいです。インテリの人は無知なふりをするのが下手ですが、無知なふりができると幅が広がるで…

(4)「まあ好きだね」



これは上3つに比べると軽微で、状況によってはCawaiiと思われる場合もないわけではないですが、やはりマニア向けと言わざるを得ません。
インテリの方の中には、人を褒めると負けだと思っている人がいますが、それは違います。簡単に人を褒めないことで、「安い男ではない」というブランド戦略を取る手もありますが、顔や学歴や収入やセンスなども含めてのブランド戦略なので、「褒めない」という一点でのみ、高級感をアピールすると、不当に高い印象を与えてしまい、逆効果です。
要は、「わたしよりも、あなたのプライドを優先しながらの愛の告白…なんて、乾いてしまいます><」ということなんでしょう。
だいたい、人をほめておけば、「そんなあなたもステキ!」という言葉が返ってくるものです。これこそ北風と太陽。好意の表現も、妙にもったいぶらず、「いやぁー…とにかく好きなんだよね話してて楽しいし!ずっといっしょにいたい!」とかでいいのではないかと思うのです。

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これらの言動は特に、対女性の場合の行動に限らず、一般的にデンジャラスな行動と言えるのではないかと思います。ただ、男対男の場合、強い好意が芽生えることが少ないから目立たないだけの話。わたしもたまに、男性から、嫉妬混じりの愛情に晒されることもあるのですが、男としても、される立場に立ったらけっこうしんどいですよ…


以上、自分の黒歴史が脳裏をよぎる記事でしたが、今思うに、一言で対策をまとめると、「適宜アホを演じる」ことかなと思います。インテリとしての看板を捨てることに耐えられないと思う方もいらっしゃるでしょうけど、けっこうアホを演じていても、インテリジェンスのある女性はよく見ており、本物のアホだとは思われないもの。そもそも、洞察力のなさすぎる女性とつきあっても苦労するだけです。


ということで、安心してアホになっていいんじゃないかと思います!