ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

恋愛に消極的な人にオススメ、「待ちモテ」の術!

男性諸氏におかれましては、どうやって女にモテるか?について思案を重ねて脳がバター状になっている頃合いかと思います…が、「モテたい」とか「恋がしたい」などとぼんやり考えていると、だいたい3つの観点で正論的なサムシングが飛んでくるので、世の中は生きづらい!たとえばこんな感じでしょうか。

【1】漠然と考えているだけで、行動に移さないのはおかしい!傷つくのが怖いの?要は…勇気がないんでしょ?
【2】恋愛とは個別具体的なものであるので、漠然と「彼女がほしい」とかそういうのはダメだねー
【3】いやいや、モテはテクニックではないので、モテるために策を立てるやつはモテないねー

積極性のない人でも、戦略次第でなんとかなる

【1】は、正論だと思います。たしかに、「YESと言ってくれる女の人が現れるまで、片っ端からアタックし続ける」というやり方をとれるのなら、すぐ彼女ができるでしょう。そして、積極性満載の人というものは、その積極性をモテない人への説教にも向けることが往々にしてあります。「要は…勇気がないんでしょ?」と。
しかし、「そうは言っても、積極的に動いてシカトされたりしたら…赤面っていうレベルじゃないぞ!」と思う人も多いはずです。
そんな人は、布団の端を噛んで一生をすごすしかないか、というと、もちろんそうではないと思います。たとえばムカデはアクティブに手足を動かして(どれが手でどれが足かは知らんけど)昆虫を狩ることで生計を立てていますが、アリジゴク(a.k.a.ウスバカゲロウの幼虫)は徹底した「待ち」でもなんとか生きている。別にアリジゴクに私怨とかはないですが、正直言って、あいつら、穴掘って待ってるだけですからね。
勇気はあるに越したことはないですが、なくても問題ないです。完璧な策を持っていれば大丈夫!



次に【2】ですが、こちらも正論です。「誰でもいいから感じのよい人からメールがこないかしらー」と思っているだけではうまくいきません。ただ、「まあ相手もいなくて退屈だし、つきあっておくか」と思った相手と結婚に至るケースは非常に多いのも事実。
もちろん、「恋愛が、世界に一人しかいない男女の運命の巡り合わせによって起きるという考えは幻想だから捨てるべし」とは思いません。それはそれで卒業文集に「神は死んだ」と書くようなものだと思います。恋愛が個別具体的であるに越したことはないと思うのですが、「来た人と適当に過ごして、楽しかったらそのままずっと過ごす」というのも、悪くないのではないかと思います。



【3】も、迫られる側が持つ気持ちとしてはとても自然かと思います。あれこれ策を練っているのは、端から見たらちょっと恥ずかしいかもしれません。なので、これを真に受けるピュアな男性がいるようです…が、それは女性の高望みにすぎないので耳を貸さず、モテについて考える方がよいと思います。
逆を考えるとすぐわかります。ちょうどわれわれ男性が、「化粧の濃い人はダメ。すっぴんでも美人が感じの人がいい!」と言うのと同様のものとお考えください。すっぴん風のナチュラルメイクが男受けがいいように、「それが戦略であると悟られはしないが、戦略性を持ってコミュニケーションすることが大事」という話かと思います。

完璧な「待ち」姿勢を構築する!

そんなわけで、今回は、「ネットモテ研究所」総集編+αの内容として、内向的かつ消極的なブロガーにオススメする「完璧なアリ地獄を作ることで、待ち姿勢でもそれなりにモテる方法」を紹介させていただきますので、「いいかも」と思った方は参考にしてみてください。
なお、こちらは男女兼用で、単に「友達を増やしたい」という方にも有効なので、参考にしてもらえれば幸いです。少なくとも、以下の方法でブログを書いていけば、確実に友達は増えるのでやってみてください。



(1)写真を載せることで、こちらから選別をかける
プロフィールに自分の顔写真を載せる。これについてはいろいろな場所で何度も申し上げておりますが、重要なことだからあと5回くらいは言わせていただきたいです。
もしあなたがカッコ悪かったとしても、まったく問題ありません。美醜なんて相対的なものです。第一印象で不細工と思った芸能人が何度も何度もテレビに出てくると、だんだん「美人か不細工かわからない」という状況になりますよね。つまり不細工でも見慣れてしまえば普通の顔になるのです。何度も訪問しているうちに、味のある顔に見えてくるマジック…不細工ほど顔出しでトクをするのです!不細工ほど顔出しが必要です。

また、顔出しには、一気に選別ができるという効果もあります。「不細工な男なんていらないわ」とか言うふざけた女はここで一気に振り落とせます。そんな女と無理して会ってもいいことないですよ!会ってからドンヨリされても、お互い面倒なだけです。奇跡的によく写っている写真とかじゃなくて、自分らしい写真を載せましょう。
逆に、写真をアップしている状態で「会いたい」って言われたら、よいことが起きる確率が大幅にアップするのは言うまでもありません。



(2)出かけたときの写真や食べたものの写真を載せることで、どういうデートができるのかを想像させる
これもすごく大事です。「顔出しする方がよほど勇気が必要!」という方は、(1)はしなくても、ぜひ(2)は実行してみてください。
本や映画のレビューもいいですが、それだけだったら「この人と一緒に過ごすとどんな感じになるか」が想像しづらいので、モテ機能としては弱めです。要は「日記=誌上デート」と考えればよいのです。
「どこに行っていいかわからない」という人は、地元の『るるぶ』『まっぷる』などでも、熟読すると意外に面白スポットの記事があったりしますし、関東の人は『散歩の達人』、関西の人は『meets』の別冊とかがオススメやで!

書いていて「行きたい!」みたいなコメントがつけば「今度行きます?」って返せばいい。「今度」がポイントです。向こうがその気なら、日時を詰めにかかってくるので、都合のよい日を指定すればよいだけです。そこで「いいですねー」程度なら、手を出さなければよいだけの話。何度も繰り返しているうちに、日時を詰めてくる人がきっと現れます。


あと、写真がいい感じになると大変よいです。「ブログに載せた風景=デートしたときの風景」と考えると、携帯で撮ったノイズと白トビだらけの小さな写真だと不利です。だっていっしょにロマンチックな風景を見たいやん?


エントリーモデルでもよいので一眼レフのデジカメにするか、コンパクトカメラで設定を工夫してうまく使う方が印象はよくなります。



(3)ポジティブな話のみを書くことで、安心感を与える
辛口とか、歯に衣着せないのをウリにすることそれ自体はまったく問題ないと思いますが、常人離れしたセンスがないと、「単に性格の悪い人」になってしまうというリスクがあることにご注意ください。朗らかジョークがすべっても「かわいらしい」と思うだけですが、辛口ジョークがすべったら…ということで、倫理的云々以前にリスクが大きいのが辛口です。自分らしさを表現しようとして、思わず辛口にしてしまうなどは論外としても、相手の立場からしてみれば、「その批評眼で私を見られたら、私もボロカスに言われそうだし、重箱の隅をつつくような物の言い方をする男に抱かれたくないわ…」と思うことでしょう。知的な辛口よりも、何でも「OK」と言うゆるい人間の方が、安心感という意味では有利です。


たとえば食べたものについて書くにしても、どう書くかによって印象は大きく変わってきます。


▲つい料理に詳しいことをアピりたくなることもあるかとは思いますが、「日記=誌上デート」なので、食事中に味にケチをつける人と思われないように気をつけてください…会うまではネットに載っている情報がすべてです。たとえば、これくらいゆるい方が有効です。▼


ブログには、なるべく、好きな事物について、なぜ好きかについて書くことをオススメします。もちろん、「なんでも現状を受け入れろ」と言っているのではありません。嫌いなものについて何か言いたくなった場合は、仲良くなった人と電話などで話せば、スッキリするだけでなく親密度がアップするので、パブリックとプライベートの使い分けを戦略的に行うべき、という話かと思います。



(4)話しかけてくる人は自分の嫁と思ってもてなし、包容力を見せる
とにかく、我々は待ち戦略を極めんとしているのですから、来客は全力でもてなしたいところです。少なくとも表向きは「来る者は拒まず」を演じるべきです。当たり前ですが、コメントにつけたレスを読むのはコメントした人の何倍もいるわけですから、コメントをしてくれた人に返事をするのではなく、ブログを見ている人に返事をすると考えるべきです。
どんなむちゃくちゃなコメントでも笑顔で応対が基本です。ムカっとくるかもしれないですが、そこで言い返して、かりそめのスッキリ感を得るよりも、そこでグッと我慢して懐の深いところを見せ、出会いにつなげた方が絶対幸せですよ!




(5)モテるふりをすることで催眠術をかける
自分で「モテない」とか書いていては待ちブロガー失格です。募集中であることを言うときは「モテてるけど、たまたま今空いてます」でよいと思います。デパートで服を買うときに「人気なんですが、1着だけご用意できます」と言われるのと同じですね。
「まずい」と自称して客が入ってくるラーメン屋は彦龍だけという事実を忘れる事なかれ…武士は喰わねど高楊枝です。世間の評判に敏感に反応するタイプの人は、こういうのにめっぽう弱い。「俺はモテる」と呪文のように繰り返すだけで「ステキ…」と思ってしまうものなのです。
もちろん、あまりにもモテなさそうな人が書いてたら、読み手が不安になってしまうので、身の丈にあったモテ偽装をする感じがよいかと思います。それで本当にモテてきたら、また1ランク上のモテを偽装します。そう、まるで成長するごとに大きな貝をまとうヤドカリのごとく…




ということで「要は…勇気がないんでしょ?」と言われがちな方のために、勇気がなくても知恵で乗り切る方法を書かせていただきました。

どうしても書きたいことがある場合はともかく、特にブログの方針が決まっていない人は、以上のルールに沿って書くと、少なくとも友達が増えていいですよ!