「そろそろお盆、だけど時間もお金もなくてどこにも行けない。行けるとしたらあの世くらいだけど、まだこの世に未練はあるしー」…そんなあなたに、面白くてガラガラのとっておきの場所を紹介させていただきます。
池袋から東上線に揺られて40分くらい、川越をちょっと越えた「若葉」駅で下車し、北へ20分くらい歩くと何の前触れもなく極彩色の建物が現れます。これが聖天宮です。ここはもう日本じゃない。
どう見ても採算度外視のこの施設。客は30分に1組くらい。門のところまで行くと、太古の眠りから覚めたオッチャンがお出迎え。拝観料300円を徴収され、解像度の低いデジカメ画像で彩られたパンフレットを受け取ります。
▲奥の人影に注目。どうやらこの廊下の半ばあたりに来ると係の人の出現フラグが立つっぽい。一人で写真を撮りたいので廊下は避けて撮影しまくります。素早くターンレフトして祭殿へ。
▲ここは日本的なわびさびなどとは無縁のリッチな空間。こんなところで口説けば、エビちゃんでも落とせるような気がしますね!
▲ふと上を見たら、なんか金目のものがビッシリ!毛虫がビッシリしていたら鳥肌が立ちますが、高そうな物がビッシリというのはうれしいサプライズです。
▲一通り楽しんだため、やむを得ず廊下を通ります。案の定、「こんにちは〜」と、ゆるいクラフトワークみたいな男性が、あいさつをしてきます。しかし、そのあとはほぼ無言で、1メートルくらいの間隔を置いて、じっとつけてきます。ぼくが左に行けば左に、右に行けば右に…これは「気の利いた質問をしろ」という意味でしょうか?しかし、頭に浮かぶことといったらエッチな妄想ばかりで、口に出しても人格が疑われるだけなので、二人の無言天国を満喫しました。極彩色の空間に無言のオッサンが2人寄り添うように歩く。静寂のエクスタシー…
というわけで、パーソナルスペースの侵害に耐えかね、聖天宮を後にしました。しかし精巧でとてもよかった!
…と、ここまでノリノリで紹介しておいてアレですが、滞在時間は30分未満。すぐ見終わってしまうので、オプショナルツアーを提案させていただきます。せっかく埼玉まできたので、やはり帰りに川越に寄ってみるのがいいと思います。
▲喜多院です。ここの五百羅漢は壮観。
▲アマチュア写真コンテストでの登場率がとても高いことでも知られていますが、人がいないので、気に入った羅漢とじっくりと向き合うことが可能です。
▲ぼくが好きなのは、この露出狂っぽいの。これはお腹から顔を出しています。
▲あと、ふさぎがちなのも好き。ブログが炎上したりしたんでしょうかね。気にすることないのにね!
▲有名なのが、ないしょ話をしているやつです。ん?何か聞こえてきますね…
「プリンにしょうゆをかけると何の味がするか知ってるか?」
続きが気になって眠れません。まあ、エアコンが壊れているせいもありますが…