こんにちは。ニッチなご意見番、ココロ社です。レールの上を歩いていないと生きた心地がしない臆病者のわたくしですが、わりと他人の安定志向に対しては厳しい意見を飛ばしがちです。転職の相談などを受けると「人生、やりたいことをやればいい!安定した人生なんて、鼻の皮が剥けてピンク色になってるようなダメな犬にでも喰わせてしまえ!」と檄を飛ばしながら、自分はといえば、仕事のスキルは最低ながら、笑顔+パンクチュアリティだけはちゃんとすることで、いわゆる一つのショルダータッピングを回避せんとしているわけですが、最近のセミの安定志向についても一家言も二家言もありなのです!
ご存じの通り、セミたちは5年くらい地中生活をおくった後、地上にのぼって羽化し、鳴いたりセックスしたり人間にシッコをかけて飛び去ったりして2週間後には死亡するのですが、彼らの羽化のやり方にちょっと物申したい!
セミの人生にはいろいろリスクがつきまとうのですが、羽化の瞬間が一番危ない。臆病者の場合は、湿った地中で臭い樹液をすすって生きるアングラ人生でもういいや、地上に出たら負けだと思ってる!と開き直る場合もけっこうあると聞きます。まあそれは極端な例なので多言はしませんが、羽化しようとする幼虫たちが場所を決めるときも、最近はビビリすぎて安全パイを取りにいきがちなのです。以下の写真をご参照いただき、わたくしの怒りを共有してください。
同じ木で羽化するのはいい。周りに一本しか木がない場合もあるでしょう。しかしなぜキミたちは同じ葉につかまって羽化しようとする?まあ、前例があるところで羽化したいとか、あの子と一緒に羽化したい(羽化する前から「羽化したらやらせてよ」とセックスを予約)とかあると思うのですが、前例前例言ってたら、新しいことなんて何もできないジャン?飛んでシッコして鳴いてセックスして死ぬ、そんなつまらない人生でいいのか?と言いたい。たとえば、縄跳びで交差二重跳びに挑戦したり、あとういろうを一本、お茶なしで丸かじりしたり…永谷園のお茶漬けにお湯じゃなくてお茶をかけて、ちょっとリッチな気分になったりとか、いろいろ新しいことにチャレンジできると思うのですが、羽化でそんなに慎重になってたらどうしようもないじゃないか!
この夏、安定志向のセミたちには猛省を促したいところです。