二日目は島の北側へ。
- 診療所
- ペンションを出て最初に向かったのは診療所。頭痛と下痢がひどいため。妄想では、白くて長いひげ、眉毛も長すぎる長老みたいなお医者さんだったが、実際はジーンズとTシャツの上に白衣を羽織ったカジュアルな40代。丁寧に見てくれてありがたかった。薬を飲むと急速に回復した。
- 赤間山
- 荷物を抱えて自転車で登ったから、とても疲れた。しかも何もないし…登った分下りただけだった。集団自決があったらしいが(2日前の平和祈念公園で「渡嘉敷島は、日本軍はほぼ無抵抗で明け渡し、アメリカ軍の沖縄侵攻への補給基地になった」とあっさり紹介していたが、上陸され追われてやむなく自決したのだろう。見晴らしのよいところで自決の法則。上陸され、追われて上に撤退、頂上付近でどんずまりになって、そこで終わる。
- 渡嘉志久ビーチ
- 阿波連ビーチに比べてこちらは波が穏やかで、遊泳地域が厳しく決められて、プールみたいだった。が、波が穏やかなだけあって、熱帯魚がいっぱい。しかもよくわからんが、「熱帯魚逃げないの法則」がここでも当てはまり、珊瑚の近くはかなり面白かった。(ちなみに渡嘉敷島の珊瑚は99%がすでに死滅。オニヒトデのせいだとか。まあ、生態系とか短絡的なことは言いたくないというか、別にオニヒトデが栄えていてもいいじゃない、と思わなくもないけど熱帯魚の居場所はあった方が楽しい。)ぼんやり熱帯魚を眺めていると、ちくりと刺されたような痛みが走る。後ろを見ると、モンガラカワハギ!凶暴だという話は聞いていたが、人間に攻撃を仕掛けるとは!しかもぼくは、熱帯魚のみなさんとお友達になりに来ているのにどういうこと?と思い、逆上して「熱帯魚とふれあう大会」の趣旨を、「熱帯魚と勝利するまで戦い続ける会」に変更。しかし、こちらの攻撃が当たるはずもなく、その後も人類を代表してココロ社はモンガラカワハギの攻撃を受け続けたとさ。
- 再び牧志の市場
- ということで本島に戻る。イラブー(ウミヘビ)汁を大々的に扱っている二階の食堂に行くと「今日は売り切れ」とのこと。うろうろして、結局同じ店に行く。押しが強いが、他の店より品揃えがいいのは認めざるを得ない。「あ、まだ沖縄だったのー?」と聞かれる。一人なのに馬鹿みたいに食べた客として覚えられていた模様…話は早いので「最後に、ヤコウガイとシャコガイ、あとガザミも合わせて合計でいくら?」と聞くと、6000円にしてもらった。ヤコウガイはサザエに似た味だが、やたらと大きい。一人で食べると飽きる。色が鮮やかな緑色なのでグロテスク。シャコガイは磯臭い。もっと淡白に見えたのだけれど…ガザミは何回か食べたことがあるけど、ヤシガニの味が鮮明だったので、妙に土臭くて苦い印象を受けた。
- 蒲田の温泉ホテル「末広」
- シングル、現金で払うと7000円。1Fに温泉がある。東京ではよく見かける黒湯。植物性の温泉。大浴場と言うほどではなく、日帰りに使うのはオススメできない。日帰りなら付近に銭湯の価格で入れる黒湯があるのでそちらがオススメ。翌日、京都に向かうため、早く寝ることにした。