こんにちは。
11月20日に、ちょっと変わった本、というか、変わった本にしたのはわたしの責任なのですが、紹介をさせていただきたいと思います。
超★ライフハック聖典 〜 迷えるアダルトのための最終☆自己啓発バイブル
- 作者: ココロ社
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2009/11/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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あまりにも自己啓発がすぎて、反・自己啓発に読めてしまうかもしれませんが、それはこのブログのヘビーユーザーの清水国昭さんなみなさまからしてみれば、いつものことなのでむしろ安心してください!
何がアレかということについてちょっとお話しします。まあ普通の窓際社員が自己啓発書を出すという点でも十分に異常なのですが、編集のご担当者さまには「とにかく、他にない面白い本を出しましょう」と言われたので、「ほほぉ…じゃあ、本当に面白くしたらどうなるか思い知らせてやる!」と鼻息も荒く原稿を書いて送ったら、「それは勘弁してください」と言われるかと思いきや、「いいですね〜」というお言葉を頂戴するばかりだったので、本当に好き勝手書いてしまったのです。なので、ぼくのせいじゃない!
もう話が脱線し放題で、日本語で書いてあるものの、常人が読むと白い紙に蟻が這っているようにしか見えないかもしれません。(注:ココロ社はこう見えても合理主義者なので、原稿は章ごとに書き上げるたびに分納し、当初の企画とズレていないかを都度編集者さまにご確認いただき、脱稿したあとの手戻りがないように原稿を書くタイプです。いちおう編集の仕事の経験もあるので、自分が編集者だった場合、「こういう著者だとありがたい」という像を実現するようにしております!)
ぼくは真人間なので、世間との妥協もしてますよ!
ただ、2点だけ修正のお願いをいただいて、世間との妥協を行いました。
・「冒頭から何ページにもわたって赤ちゃん言葉が続くのはチョット…」
ライフハックや自己啓発は人生の始まりである赤ちゃん期においてどのような役割を示すかについて鮮やかに例示しておきたいという気持ちのあまり、「…でちゅ〜」という語尾で話を続けてしまいました。
→残念ですが、「でちゅ」を「です」に変えました!
・「自己啓発書に著者の裸の写真を載せるのはチョット…」
著者の人となりがわかった方がいいのではという気持ちから、本当は載せたくなかったのですが、恥を忍んで裸の写真をお送りしたものの、残念ながら却下されました。
→クマ牧場の写真にサシカエました!
というところだけです。つまり、その他の無茶(『人間失格』をライフハック小説に改変したり、珍妙なことわざをねつ造したり、来世での処世術を紹介したり、昆虫向けのライフハック記事を書いたりetc.)は全部通ってしまったのです。
なんかもう、ライフハックとまるで関係がないコラム(魚卵の嫌味のない買い方など)やら、「なんとなくクリスタル」を意識しているんだかしていないんだかわからない注釈なども満載で、お得感はある…と思います。
7月に出した『クビにならない日本語』も、ポジティブなんだかネガティブなんだかわからない的な感想をいくつかいただいていたのですが、ポジティブでもあり、ネガティブでもあるというのが本当のところで、なぜそのような思考に至ったのかが読んでいただければわかるかと思います。
カバーと巻頭マンガと著者近影が豪華です!
そして、ぼくのことが大嫌いだという人にも朗報なのですが、カバーと巻頭マンガを古屋兎丸さんに描いていただくという身に余る光栄…そして著者近影は久門易さんに撮っていただけました。「デキる男っぽくしてください」とお願したら冒頭の写真になったのです。
カバーも写真も、あまりにも豪華で、大変恐縮です…
ということで、今回は自己啓発とかライフハックに興味がない人が見ても楽しめるというか、とにかくこんな本が活字になって本屋に置かれているという異常事態にいっしょに驚いていただけるとうれしいです。
買ってとは言いませんが、twitterの本を買うついでにでも立ち読みして、ショックを受けていただければ幸甚です。
はやくみんなのあきれる顔が見たいの〜!!!