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ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

素材の問題(貨幣とか)

で、東京タワーが木造というのは適当な思いつきだったんだけれど、放送塔ではなくて、法隆寺の塔と同じく、骨を納める感じのタワーとして建てる話とかにしようと思っていた、が、いろいろ考えていくうちに、貨幣の問題?などに思い至ったのであります。
タワーを建てる素材を、木にするか鉄にするか、陶器にするかでもめる。で、陶器で作る派を木で作る派が非常にライバル視している。なぜなら、ファインセラミックスという未来的な素材として可能性を持っていたり、日本を象徴させやすい素材でもあり、かつ、戦時下で貨幣の素材としても検討された前歴がある。これは木で作ろうと考えている人々にとっては強力なライバルになり得る。というのも、貨幣の中で、紙=木でできた紙幣はゼロ記号化してしまって、紙の質感とか、印刷の美しさなどに注目する物は皆無、これほど職人を落胆させるものはない、『蛍の光』の作曲者と同じくらい切ない運命をたどっているのだが、陶器が通貨になれば、紙幣よりもマテリアルとしての存在感が強く、ゼロ記号になり得ない…と思ったけど、陶器も紙もあんまり変わらなくてやっぱりゼロ記号になってしまうと思うので、この辺で素材の話をやめたのだった。

昨日ピンチョンの話題を出したが、『競売ナンバー49の叫び』の私設郵便みたいな、裏で暗躍する変な組織っぽいのが出てきたら楽しいなと思ったのだがうまく行かない。
『ヴァインランド』も変な組織がよかったんだけど、『スローラーナー』を買うとき「短編のボリュームで変な組織を描き切れてたらすごいな」と思ったんだけど、期待はずれに終わった。