ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

モーニング娘3

最初に言っておきますが、痴話ゲンカというと、id:churosさんに対して申し訳ないので、ぼくが一方的に絡んでいるという構図が正しいと思います。

コメントいただいたの、リンクも含めて、いつ終わるかわかりませんが、わざわざ読んで感想をいただいているので、書きますね。ちなみにスルーされても結構です。長いので。

id:twistedさん(コメント欄の書きこみに関して)
差別的だったら申し訳ないです。差別というと、外国人に選挙権がなかったりするのが差別だと思っていて、人の好みについてあれこれ言うときは差別が発生することはないのでは?と思っていたのですが、「人の好みはそれぞれ」、という立場を採用するなら、仮に優越感を覚えて書いてしまっていたとしても、そんな優越感などは単なる妄想にすぎないわけだし、誰かが劣位に立たされるというものではないと思います(好みに関して、本当に「優越的立場にいる」という状況はあり得ないのではないでしょうか)。適当に聞き流すか、それがいかに妄想であるかを指摘すればいいだけだと思っています。ただ、差別は嫌いなので、「ここがデリカシーに欠ける」という風に指摘していただければ、すみやかに削除&謝罪します。
難しいですね。たとえば「金井美恵子のよさがわからん」と誰かが書いてもたぶん差別とかそういう話にはならないと思うし、デリカシーに欠けるとかあまり言われない気がします。


で、金井美恵子を出すとステイタス問題が発生するとするなら、別に中原昌也でもいいのですが、要は批評的な言葉遣いのテキストが好きだった場合、他のものとの折り合いが難しくなるのでは?と、ぼくは思うのです。(島尾敏雄モーニング娘とかだと、特に何も思いませんが)ちなみに蓮実重彦というとステイタス問題が発生するかも?と思ったので金井美恵子にしてみたのですが…
蓮実重彦とモーニング娘だったら、ぼくの中で一層「わからない」という気持ちは強くなります。彼の本を読むと、「凡庸センサー」みたいなものが備わってしまい、他の本を読むときに変な先入観が入ってしまって読みづらいという体験があったのですが、モーニング娘はその凡庸センサーに引っかかるのではないか?という疑問があります。

「よさがよくわからん、と言いたい」っていう言葉は、ココロ社さんがモーヲタディスクールを読みたくないのと同じくらいモーヲタも読みたくないものです。

それは絶対そうです。ぼく自身、わかりあえないだろうことがはっきりしている人に対して話しかけてもお互い不幸になるだけだと思っています。なので、id:twistedさんが、書くのが大変だったと思いますが、しっかり配慮してくださって、コメント欄に記入していただき、不幸な出会いを未然に防いでくださっているのは感謝しています。(もちろん、わかりあえない人種に対して書いていないことは最初から明言していますが…)コメント欄だと、せっかく書いていただいたのが他の人にも読みにくいので、引用の形で掲載させていただきたいのですがいかがでしょうか?

で、「人の好きなものに関してとやかく言うものではない」ということなのかもしれませんが、ぼく自身、「どういう形で共存させているのだろうか」と思っていて、そこが関心の対象です。くどいですね。ただ、ものすごくたくさん語られているのに「なぜ好きなの?」と聞いて言葉が出てこないというのは、ちょっと不思議に思います。最終的に言語化できなかったにしても、その試みはいろいろな人が行ってきていると思います。で、そこで得られた言語化への痕跡みたいなものが、金井美恵子でも中原昌也でも蓮実重彦でもいいのですが、それらのテキストとバッティングするような気がしてならない、と思うのです。

基本認識として大したことないものに過剰に言葉が付与されている、とココロ社さんが思っている限り、この議論は平行線しかたどらないと思います。

それはそうかもしれません。半分くらいは思っていると思います。でも、ぼくが尊敬している人たちでもそうだから、もしかして何かあるのかなと思ったりしています。

あと、「文系男子」という言い方はアバウトでよくないですね。ちなみに所属して満足するような特権的なカテゴライズとして書いていませんし、ぼくも逃げたいと思っています。

最後に、ものすごく驚いたのですが、ラリー・レヴァンパラダイス・ガラージュでのライブの1曲目でぼくも死ねると思ったので、id:twistedさんの気持ちもわかりません。とにかく不思議です。何が正しいとか正しくないとかではなくて、どうやって共存しているのかなぁと思いました。id:twistedさんの感覚だと「あ、普通に共存していて、そんなもの説明しろとか言われてもわからない」という感じかもしれませんが。