ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

「○○バトン」が回ってきた時の対処法

「飲み会のゲームみたいで面倒。これこそがまさにムラ社会じゃないか!」「自分が止めてしまうと罪悪感…ということで罪悪感の押し付け合いになっている」と熱狂的に愛されているバトン。一時は絶滅したかに見せかけてmixiなどでは猛威をふるっているので油断なりません。
中には「仕事やめます」とか日記のタイトルに書いてあって、心配して見に行くと「見た人はみんなやるバトン」とか書いてある…ひどい釣りです。答えた方は、素直に「『見た人はみんなやる』って書いてあるからバトンやらないと」と思ったのかもしれませんが、本当に悩んでいるときに「またか」と思われてクリックされなくなるので、安易なバトン受け取りには気をつけてくださいね…

ということで、バトンが来たときの正しい対処法について考察していきますので、お困りの方は参考にしてみてください。

(1)一応普通に回答し、自分で終わりにする

もっともポピュラーな方法。面倒ですが、これが最も好感度が高いです。
バトンを回すとき、ほとんどの人は「嫌なら無視してくださっていいですよー」と書くのですが、その言葉に甘えて本当に無視したら、当人はおろか、読者にまで「あ、けっこう冷たい人なんだなー」と思われてしまうという罠…それがバトンの罪作りなところなのですが、それを考えると「回答はして、回さない」というのが最も世間体としてはグッドです。
一通り答えたあと、自分で止めてしまったら「あ、嫌なものを回してしまったかも」と思われるので、有名人に回すのがいいです。


▲この方法は、わたくしが実際に行っているのですが、答えてくれたためしがありません…


(2)コメント欄に「あとで書く」と返事して、実際は書かない

たとえばあなたが「今日は仕事でムシャクシャしたから、セブンで買ったソフトクリームを思わせぶりに舐めているところをアップロードして、男たちから賞賛を浴びるのー!」と意気込んで帰宅したとします。しかしパソコンを開くとバトンが来ていた…となると、「仕事でムシャクシャした上に家に帰ったらバトンが待っている」という泣き面に蜂の状況…まさに現代版『女工哀史』と言えましょう。軽く無視りたいところですが、今後のことも考えると反応しておいた方が無難です。そこで有効なのが、コメント欄に「あとで書きます」と言っておくことです。

▲当然このまま書かずに放置するのですが、これなら角が立ちませんね。「あとで書くって言ってたけどマダー?」って聞いてくる人はいないのでご安心ください。一般的に、バトンは回した時点で完了、次の人が何を書いたかなんて誰も読みやしないのですから…そこはカラオケと同じです。
もし聞いてくる人がいたら、思い出したフリをして書くか、「あー、ケーキって意外に焼けるのに時間がかかるんだよね…もう一週間も焼き続けてるのー!」と返せば、さすがに察してくれるはずです。


次からは武闘派の方にオススメの方法です。


(3)相手のコメント欄に回答を書く

たとえバトンという細長い形態になったとしても、自分語りは自分語り。長年のファン以外にとっては意味のない記事です。通りすがりの人が見ず知らずの人間の自分語りを見ても、何のことやらさっぱりわからず、二度と来てくれることはないでしょう。その意味で、バトンに答えても、自分のブログがナルシシズムで汚れるだけで、何の役にも立ちません。どうせ汚すなら、投げた人のところで盛大に自分語りをしてスッキリするのがいいでしょう。



(4)いっそう嫌なバトンを自作して投げ返す

ニコニコして、投げられたバトンを受け取り続けた場合「こいつはバトン要員だな」と思われてしまい、誰にも振れないものがJANJANやってくるようになります。そうなると手遅れなので、バトンを自作して投げ返しておきましょう。そうすれば「あいつにバトンを渡すと悪質なバトンを投げ返される!」という恐怖で、二度とバトンがくることはないでしょう。



(5)やる気ゼロの回答で、二度とバトンが来ないようにする

相手が空気が読めないタイプだったら、やる気のなさMAXで応戦するしかありません。まあ、普段愛想のいい人は難しいかもしれませんが、そういうときは、母親に「か…彼女とかいるの?」と質問された時の気持ちで回答すればそっけなくなるはずです。
もし万全を期したい場合は、「youtubeでバトンに答える」という手があります。これならやる気がないことが全身で表現できますが、マニア向けの方法なのでオススメはしません。


以上、バトンが来たときの参考にしていただければ幸いです。

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※ネットでの振る舞い方についての記事が好評なので、「ネット社交術」としてシリーズ化していきます。病的に凝ったコンテンツを載せていきますので、よろしければおつきあいくださいませ…