ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

はてな鍋奉行(100)

id:anotherさんのエントリー(id:another:20050518)から。

前提となっている立場が大きく違うことが予想される以上、また、僕の普段の行動に直接影響する以上(エゴ!)、こういう細かいところの確認は是非ともしておきかったのでした。

了解しました。ここで書かれたことで、わたしはほぼanotherさんのおっしゃることは理解できたつもりです。「僕の普段の行動に直接影響する以上(エゴ!)」というところですが、エゴであると認識した上で行動されるなら、おそらくanotherさんの今後の「普段の行動」は、わたしの価値観の上では共感できることは多いと思っています。わたしが是非を言う話ではないです。わたしはあくまでも、「正義であるとか、公共の福祉のためであると語ってキーワードを削除したりする行動」に関して、「問題である」と言っていたのですから。


さらにid:anotherさんのエントリーから。

で、差別的キーワード(やその内容)こそ修正すべき件について。正論を述べると、「それはkokoroshaさんの価値観に過ぎません。問題だと感じるならばあなたが直してください」ということになってしまうのですが、まさに「あなたが直してください」の「あなた」に誰もなろうとしないから放置されているのでした。だって、問題のキーワードを直したことによって変なウヨ厨から粘着されたりするのって不毛じゃないですか。

同じものを二度載せてすみません。以下は、わたしの日記からの引用です。太字にした部分に注目して下さい。

ちなみにid:anotherさんは、どちらかというと、「システム的に整っている」という観点でキーワードに向かわれているように思います。見た目整然としていれば満足なのでしょうか。もし、あくまでも公的にふるまうことにこだわるのであれば、id:anotherさんの行動の優先順位は大きく変わってくると思います。

たとえば、新規登録されたキーワードを見て、それが公的か私的か思いを巡らせる暇があるのなら、キーワード「チョッパリ」を含む日記の大部分に含まれる、民族差別的な表現を繰り返すユーザーに関して削除依頼をかけたり、あるいは、http://d.hatena.ne.jp/keywordlog?klid=410911のようなキーワードの意味から、差別的なニュアンスを取り除くことの方が大事だと思います。

つまり仮定の話です。公的にふるまう気がないのなら、以下を読んでいただく必要はありませんでした。わたしの中で、anotherさんの立ち位置がよくつかめていなかったので回りくどい書き方になったんだと思います。
anotherさんが「キーワードの操作は、動機はどうあれ、結果的には私的なふるまいにならざるを得ない」とご自分で定義されるというのであれば、それ以降どうふるまうかは純粋に価値観の問題です。anotherさんが何を優先すればいいなどと、わたしに言う権利はありません。anotherさん的には「システム的に整っていることを優先したい」という(私的な)価値観があったから、それに従ったまでということですよね。だとしたら、キーワードの操作は、公共のためというよりも、自分の価値観に従った行為だと思います。もちろんそれが問題だとは思いません。くり返しになりますが、「自分が実害をまったく受けていないキーワードを、(脳内の)公共性の名の下に削除する」行為が問題だと考えていて、「自分の価値観に照らし合わせて気に入らなかったから」という理由で削除することは問題だとは思っていません。その後は個人対個人の議論になるはずだからです。


また、「公的にふるまいたいと思うのであれば、差別問題にコミットする方が、より公的には重要性を持つのではないか」とわたしが言ったことに関して、id:anotherさんは、「それはkokoroshaさんの価値観に過ぎません。問題だと感じるならばあなたが直してください」と言われましたが、それもまったくその通りです。ちなみにわたしは、問題だと感じたものを、言われる前からすでに直しています。もちろん、ヘルプやガイドラインを盾にとって、公的にどうのこうの、みたいな言い方ではなく、あくまで個人としてです。今のところ何も起こっていません。
…誰にトラックバックしてるわけでもないのに、キーワード削除について書くだけでトラックバックがいくつも飛んでくる状況に比べれば差別語なんて…(笑)


ちなみに、本題と関係ないですが、議論するときのマナーについて少しお話しさせてください。以下、id:anotherさんのエントリーから。

kokoroshaさんを「分かっていない馬鹿」として切り捨ててしまうにはあまりに惜しい人であると考えています。

わたしは気が長いから問題ないですが、ふつう、上のような書き方をしたら、けっこう大変かと思いますよ。id:anotherさんに悪意がないのは、今までのやりとりでわかっていますが。
たぶん、「あまりにも惜しい人」というのが結論だから悪意はないと考えていらっしゃるのでしょうけど…他の人には使わない方がいいと思いました。その誤解を恐れぬ大胆さをもってすれば、差別キーワードなんて…


それはいいとして、第三者によるキーワード削除に対する第三者の異議申し立てについて昨日お返事しましたが、それについて。以下、id:anotherさんのエントリーから。

あらら。こういう「悪いのは削除するほうなのだから、自分がどう感じ考えようとも悪いのは自分ではない」みたいなものの言い方は、どうにも責任転嫁っぽくて感心しないのです。そんなことを言ったところで自分が不愉快に感じるキーワード行動をゼロにすることは無茶な相談なのだから、そういう不愉快に自分はどう対処していくのか、みたいな方向で考えて頂きたかったのでした。自分の価値観を、改めなくてもいいから、少しは疑って点検してみてはどうですか、というか。差別キーワードも直せないヘタレが偉そうに言ってますけど。

差別キーワード?大丈夫だと思うけどなぁ…。私的キーワードは取り締まるのに、差別キーワード(注:キーワードそれ自体ではなく、キーワードの意味として差別的なものを登録する行為を指しています)は放置しておくという方がわたしとしては「感心しない」ですが…それはまあ、わたしの価値観ですよね。今これを読んでいる他の人はそう思ってないかもしれないし。私的キーワードの方が問題と思ってるのかもしれないですね。わたしの考えが主観に過ぎないことは重々承知しております。

ということで考え直しますね。あったとして、ですね。第三者による削除という行為も、それに異議を唱えるという行為も、同様に不寛容だと思います…が、異議を唱えるだけというのと、削除という強制的な行動に出るのでは不寛容の度合いが違うと思います。ただ、公共の利益を語って削除された場合は、放置しておくと同じような行動に出られる場合もあるので、何か言う必要はあるかもしれませんね。自由にものを言うためには。いずれにせよ、わたしはそういう行動はとりたいと思わないです。というか、そもそもわたしとanotherさんは、「アンテー」というキーワードの行く末に関して、共に息を潜めて見守っていた間柄ですし、そこはよくおわかりかと思います。


あ、そうそう、id:adramineさん
トラックバックありがとうございました!あと、はてなブックマークの使い方とか参考になりました(気に入らないエントリーをブックマークして私怨をしたためる技とか。)!ではまた〜!(両手にハンカチで)