ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

仏像の見分け方

ISBN:4106019507、前にちょっと触れたけど、読み終わったので改めて書こうと思う。
この本の存在には前から気づいていたのだけど「見分け方」という言い方が引っかかって買わなかった。なんか、ヒヨコの雄雌を見分けるような言い方だなぁ、と。実際買って読んでみると、時代別の見所紹介みたいになっていて入門者には大変ありがたい。Q&A形式で解説してくれているところも読みやすい。

仏像は、そこに使われている材料そのものが、すでに本来仏なんですから、その形の上では上手下手は関係ないんです。しかし、拝む側からすれば、たとえば、ひょっとこみたいな顔ですと、これには真剣な顔をして拝めなくなりますね。だから造像にあたる仏師たちは、まじめな顔、崇高な顔、やさしい顔に感じてもらえるよう、まずみずからも清浄な気持ちで、清浄な仏をつくろうと努力しなければならないのです。

仏教について、西洋人並みに知らないので、上のような記述を読むと、「モシ マテリアル ガ スベテ ホトケ ナラバ、プロテスタンティズムノ キョクタンナ カタチトシテノ ムキョウカイシュギ ナドニ ニタ ムテラシュギ ミタイナノガ アッテモイインジャ ナイデスカ?オーノーノー!ムハ オンヨミ テラハ クンヨミナノデ、ジュウバコ ヨミ デシタ! ジャア ムジシュギ トデモ ヨブノガ イイデショウカ」と思ってしまう。

あまりにも初心者だから、幼少のみぎりにケイブンシャの『大百科事典』を毎日毎日覚えるほど読んでいたが、そのときの気持ちを思い出して何度も読んでいこうと思う。

言っておくが、ケイブンシャの大百科事典を幼年期で何冊読んだかで、以後の知的好奇心の深さが決定されるという法則を今思いついたので持論とすることにする。