ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

満開の芝桜とフレッシュな人間とモサモサの羊を満喫できる秩父の羊山公園

こんにちは。
みなさんはお花見などはされましたか?
わたしは佐々木希あるいは宮崎あおいみたいなエエ女が誘ってくるのを何もせず待っていたのですが、やはり何もしないと何もありません…そして不貞腐れているうちに桜が散ってしまっておりました。佐々木希さんや宮崎あおいさんは、年上は何歳までOKなんでしょうね。大阪弁で口説かれたらドキッとするタイプやろか…あと部屋が超汚い男を許してくれるかしら…


それはともかく、「人並みに春をMAN−KITSUしたい」という気持ちは抑えきれず、まあ一人でもええわ、というか一人の方が好きだし、などと思って秩父に芝桜を見に行ってまいりました。まだ来週でも大丈夫っぽいです。

池袋〜秩父間は特急だと意外に近い

池袋から特急レッドアロー号に乗って80分。
直前だと満席になるので、家を出る前あたりでネット予約しておくといい感じです。
駅を降りて10分くらい歩けば約束の地である羊山公園に到着しますが、途中で芝桜の写真や絵葉書を売っている店もあります。▼



ここで買えば、これ以上坂を登って芝桜を見に行く必要がなくて非常に便利。忙しい人はここで写真を買ってUターンして帰宅するといいんじゃないでしょうか。


そうそう、ここで芝桜についてお話しなければなりません。




桜はバラ目バラ科ですが、芝桜は、ツツジ目ハナシノブ科で、あんまり桜とは関係ないのですが、「小京都」みたいなものと考えていただければ結構かと思います。桜の季節に芝桜を見るのは京都から小京都に旅行に行くのと同じくらいのモヤモヤ感でしょうけれど、桜が散った今となっては実にいとおしい…



まったく解説の体を成していませんが、話を続けます。
公園はこのような感じで、芝桜がみっしりしていて気分がよいです。▼



桜はわりかしエレガントな香りがして、さすがバラ科だなと思いますが、芝桜はなんか一言で言うと「雌の匂い」がしていて、香りについては好みが分かれるところです。
関係ないですが、女友だちの香水が強かったので「今日はなんだか雌の匂いがするよね」って言ったらしばかれたことがありますが、いい意味で言ったのに怒らないでほしい。





と、芝桜の話ばかりをしてきましたが、実際のところ、芝桜よりも人間が目立ってしまいます。



わたしは人類愛に満ち溢れていて人間大好きだから、これはこれで楽しいです。人間大好きと思いこめば人ごみも楽しめるというライフハックです。そもそも人をゴミと表現するのはいかがなものかと思いますね…
初老の夫婦がいて、嫁はんが芝桜をバックに写真を撮れと夫に命じており、微笑ましいと思っていたのですが、撮れたのを見て「あー指がレンズのとこにかぶってるじゃない。これ設計ミスだよ、設計ミス。指がかかるようにできてるもん。クレームが来て回収になるんじゃないの?」と大胆予測をされていました。
まあ、旦那にキレるよりかはマシですが、一度きりの人生ですから、気立てのよい女性と結ばれたいものですな…


また、「ああー一面に花だよねー大自然って感じ!」と言っている女の人がいて心が洗われました。芝桜に大自然を見出してしまうほどつつましやかな日常を送っている女の人は、ちょっとしたお店に連れていくだけで大満足してくれるはずで、誘ってよかったと思えることでしょう。

羊山公園だけあって、羊も常備しております

という感じで芝桜や人間を満喫したあとは、羊ゾーンへ。




▲羊が柵の中にいながらも、わりかし楽しそうにしており、「あー柵の中でけなげに生きているなー」と思うのですが、よく考えてみると人間も同じような感じです。毎日毎日、寝て起きて仕事して死ぬだけですから、人間も羊並みに健気なのです。




▲「カラスノエンドウをやってはいけません」の表示があるにも関わらず、お爺さんは孫のためにカラスノエンドウを刈り与え、孫は目を輝かせて羊に食べさせています。そして羊は下痢になり、地上のバクテリアたちは季節はずれのスコールに大喜び…幸せとは何だろうかと考えこんでしまいますね。


なお、わたしは犬で言うと圧倒的にマルチーズ派です。毛が生えすぎて目が隠れてしまう感じが好きで好きでたまらないからです。このマルチーズの長所を実現している羊がいたので撮らせていただきました。▼



あと、羊の背中をアップで撮ってみました。▼


もう見ているだけで全身に痒みが…これは臭そうですね。
こういうのってやっぱり、シャワーとかすると、ノミが水から逃れるため一カ所に集まって恥ずかしい感じになったりするんでしょうか。



もっと顔や尻の黒い羊がお好みだという方にはサフォーク種?を紹介させていただきます。



▲黒いですね…あと口がネバネバしてる。




▲耳には経験した異性の数を記した札がつけられています。すげー!
…そんなわけないですが。



子羊たちがたくさんいたので、ご要望にお応えしてお尻の写真を用意させていただきました。▼



どうですかこの汚い尻は…
まあ、どうですかも何もないと思うのですが、芝桜期間中は売店がいろいろあって、スプリング以外なら何でも手に入ります。




▲たとえばスズメバチのハチミツ漬けなども販売しておりますので、興味のある方はお求めくださいませ。

武甲山資料館&秩父神社も熱い!

そして、この羊山公園以外にも、秩父駅近辺には楽しい場所があるので紹介させていただきますね。



まずこの秩父には武甲山という、石灰岩が採れる山があるのですが、ご覧の通りシワシワになっていて、山じゃないみたいな感じがステキ。
「山は緑が多すぎ、エコを強制されているような気分になってどうにもしんどい」とお嘆きの方にぴったりの灰色の山です。

また、武甲山資料館には、武甲山に生息する動物の剥製が展示してあります。




特に雄々しく吠えるツキノワグマのはく製は、武甲山に上ってみたいという気持ちをクールダウンさせてくれます。



駅近くには秩父神社があります。こちらはぜひお立ち寄りいただきたい、というか、秩父神社のついでに芝桜とお考えくださいませ。
もとは秩父妙見宮といって、妙見信仰といっしょになっていたので、神やら仏やらまじっていたのですが、明治期に「ピュアにせよ」と言われて秩父神社に改称したようです。▼



水につけて占う占いがあります。▼



まあわたしくらいの人間になると、軽く大吉です。


しかし、「学問=一心に勉強せよ」って占いじゃなくて命令じゃないか…
大吉とはいえ、残念なことに、わたしは占いをあまり信じない(「運命は自分の手で切り開く」派です)ので、うれしさも中くらいといったところです。



本殿の彫刻は色彩豊かで日光に行ったような気分が味わえていいですよ〜




▲「ちょっとここで待っててね。車から出ちゃダメよ〜。今からチョコレートいっぱい取ってくるからね〜」
そして数時間後。
虎の子はバターへと進化したのです…




▲あと、日光のトリプル猿「見ざる・言わざる・聞かざる」と逆の三種類の猿が彫りこまれていて面白いです。
「よく見・よく聞いて・よく話そう」の「お元気三猿」です。
あんまり注意深く見たり、人の話を聞いたり話したりしている風ではないところが何ともかわいらしい…日光の「〜ざる」と「猿」をかけていたのがどこかに行ってしまい、それなら猿にする必要はないのでは…という気持ちになってしまいますが、固いことを言ってはいけません。
しかし、これを見て今後の人生にどう生かしていいのかが理解できなくて戸惑いました。勝間和代さんの本を買って読んだらいろいろわかるんやろか…



などと思っているうちに、いい時間になってきたため「はぁ…明日は月曜日か…」とため息をつきながら帰途につきましたとさ。月曜日のバカん!
それはともかく、秩父が思いのほか近かったことがわかったので、今後ちょくちょく行って見どころを紹介させていただきますので、おつきあいいただければ幸いです。