ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

マスコミから本気で学ぶ印象操作

こんにちは。「捏造や言葉の揚げ足取り、果ては盗作…最近のマスコミはひどすぎる!」とお嘆きの方のための専用サイト、ココロ社です。

まあたしかにテレビや新聞など、マスコミ関連の不祥事が多いですが、それについて糾弾するブログを書いてみたとしてもスッキリしません。糾弾してもお金がもらえるわけでもないですし、女にモテるわけでもない。そもそも、あなたや私の精子タンク(女性の場合は卵子タンク)にはオタマジャクシ似のニクイ奴(女性の場合はかぶき揚似のニクイ奴)がウヨウヨとしている以上、スッキリするはずもないのですが、発想を転換し、マスコミを糾弾するよりも、ここにチャンスを見出してみるのが大人というものではないでしょうか?
つまり、大手マスコミに失望し、「ブログなどの個人のメディアに真実がある!」と期待してブログを訪れたイノセントな市民たちに対し、大手マスコミを上回る印象操作を行って虜にしてしまおうというナイスな戦略です、というか、印象操作の一つもできないようでは、ブロガー失格です!


と、適当なアジテーションで暖まってきたところで、マスコミで多用される巧みなレトリックをまとめておきますね。


(1)自分の言いたいことを「〜の声もある」「〜と言われている」と、世間の声であるかのように伝えたり、ソースを明かさないで「事情通は〜」「関係者は〜」と書く
→たしかに「私は○○と思うのだが」と言うよりも「○○と言われている」の方が客観的であるかのような気がします。わざわざ「それは誰がそう言ったんだ?」と聞く人は麻生太郎くらいなので、安心して多用できるテクニックです。


(2)仮定の話をいつの間にか事実のように語る
→「もし○○なら」と、あくまで仮定の話としながらも、推論を進めていき、それがあたかも事実であるかのように思わせるマジックです。追及されたら「だから仮定の話って言ってるじゃないッスか!」と、ピザトーストをモグモグやりながら反論すればいいのです。


(3)関係ない二つの事柄を、関係あるかのように言う
→たとえば支持率の落ちた総理大臣が、ゴルフをやって砂の所(専門用語で何て言うか知らないですが…砂砂コーナー?)に入ったりしたら、それが支持率の低下と関係あるかのように言うアレです。「脱出は難しい」とか書いて、うまく言った感を漂わせ、何をやってもダメという印象を与えるのです。


ということで、以上のテクニックを使用して印象操作にチャレンジしてみましょう。

ココロ社は都知事選で「ビッグにカツ」?〜


石原慎太郎氏が都知事になって8年が過ぎようとしている。支持率は全盛期には及ばないにしろ、いまだ5割を切っていない人気ぶりだ。しかし「裕次郎を知らない世代も増えてきたので、そろそろ賞味期限切れか?」「都庁のお膝元に歌舞伎町に活気がないのは彼のせいでしょう。きれいな川に魚は住めない」との声もある。


そこで最近がぜん元気なのが「ココロ社」のココロン氏。一見すると、どこにでもいる泡沫ブロガーだが、関係者の話では「バカなことばっかりやってますが、ああ見えても東大卒ですからね。政策論争もお手のものでしょう。もちろん、そこらへんのタレント議員よりもユーモアのセンスは上だし、しかも、反骨のジャーナリスト、宮武外骨と親戚関係にあるときたら、民主党が放っておくはずがありません。」とのこと。もし彼が都知事になった場合、東京都の男性諸氏は、この世の春を謳歌できるに違いない。ココロン氏は女好きとしても有名。「女性薄着条例」などの素晴らしい条例を次々と成立させてくれることだろう。


出馬の可能性は、という本誌記者の取材に「出馬?ないですね。そもそも人を馬に喩えるのはいかがなものかと」と、ココロン氏は一蹴。しかし取材陣から逃れて向かった先はセブンイレブンだった。そこで買ったのはなんとビッグカツ。
「最近、こればっかり食べてるんですよ」


「ビッグ」に「カツ」―出馬自体は一応否定したものの、意欲は十分、のようだ。


どうでしょう?本当に都知事選に出馬して当選しそうな気がしてきましたよね?記事を載せる前から、ブックマークでの絶賛コメントが目に浮かびます…