ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

『水からの伝言』は真実だった!

みなさんは『水からの伝言』という、素敵な話をご存じですか?学校で教えている先生もいるらしいです。ぼくも詳しくは知らないんですが、要約するとこんな感じです。

水には結晶がある。水にいい言葉をかけるといい結晶ができて、悪い言葉をかけると汚い結晶に変化する。人体のほとんどは水でできている。So人間にいい言葉をかけるとよい子になり、悪い言葉をかけると悪い子になるので、どんどんいい言葉をかけるべき!キィィィ!

「お前は吉本隆明か」とか「基本中の基本、シニフィアンシニフィエの関係の恣意性について知らないなんて…教育大でも履修漏れ?」とか「『ほめると育つ』と、6文字で言えば済む話を、なんでそんなに長々と…」とか「そもそも、水のくせに伝言など生意気。言いたいことは直接言えよ!」などと、さんざんな言われっぷりであるところの『水からの伝言』。しかし、本当にこの話はデタラメなのでしょうか?…ということで、実験好きのための専門サイト、ココロ社が実験をしたのでその結果をお知らせします。



▲こちらはまずそうに見えますが味噌汁です。永谷園の「ゆうげ」を使ってますが、わかりやすくするため、具の部分だけを丁寧にすくって、あらかじめ食べておきます。(「最初から具を入れなければいいじゃないか」という反論は受け付けません!)
そして、きれいな言葉と汚い言葉をそれぞれにかけていき、それぞれ、どんな変化があるか観察します。



▲こちらは、汚い言葉をかけた方です。「美しい国、日本」「ホワイトカラー・エグゼンプション」「女性ブロガーの彼氏日記(ただし、性描写を含むものは別格)」などの言葉を、5分ほどかけ続けました。
すると…「ん?この白黒は何?パンダか何かかな?」と思って、取り出してよく見たら…

▲なんと!悪の枢軸を表す結晶ができていました。
(1)サボテンに水をやりすぎ…植木鉢から水が出るほどかけてしまうと、腐ってしまいます。
(2)「ご苦労様」は、立場が下の人に向かって使います。このケースでは、両方とも同じ立場なので「おつかれさまです」が正解。この人は窓際が近いことでしょう。
(3)お風呂場にタオルをしたまま入るのはもちろんNGですよね。
(4)「お好み焼きにマヨネーズ」は、人間としては最低の行いの一つです。ニセ関西人はマヨネーズつけますよね…




▲こちらはよい言葉をかけた方です。、「体は正直だね…」「こんなに濡れてるよ…」「ぼくのを全部飲んで」などの言葉を、5分ほどかけ続けました。
すると…「ん?この白黒は何?パンダか何かかな?」と思って、取り出してよく見たら…

▲なんと!ハートフルな感動シーンの連続でした。
(1)ボロボロになって川をさかのぼった鮭夫妻の産卵シーンです。泣けますね。
(2)おしべの「風よ吹け!」という願いが通じて神風が吹き、見事受粉しました。めしべの先っぽは、花粉でみだらに汚されていて感涙を誘います。
(3)クラゲのストロビラ幼生から、エフィラ幼生が旅立つ瞬間です。クラゲの赤ちゃんの旅立ち。このまますくすく育ってほしい…「イワシやサンマなどに気をつけて!」と、声援を送りたくなります。
(4)アメーバの分裂シーン。「どっちが子供かわからないけど、とにかく、すくすく育って!」と、思わず祈ってしまいます。

ということで、『水からの伝言』は真実でした!(撮影に使ったお味噌汁は、後でおいしくいただきました!)…ただし、この真実について大学入試の論文試験などで触れてしまうと必ず不合格になるので、大学に入りたい人は気をつけてください!腹立たしいことに、真実に触れすぎると、むしろ世間から、つまはじきにされてしまうのです!