ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

「格差」って言い飽きた

その昔(20年くらい前)、左翼っぽい人たちの間では、貧富の差トークはあいさつ代わりだったように思います。「いよいよ貧富の差が広がってきたねぇ…」的な言い回しがよく聞かれたものですが、実際のところは一億総中流だった。なんで「貧富の差」を強調したいかというと、それはもちろん、階級闘争の前提だからです。二言目には貧富の差。「今こそ蜂起せなあかん」と言いたかったわけですが、あれからずいぶん経って、やっとこさリアルに格差社会キタコレ!なわけですが、もう東ドイツもソビエト連邦もないのに貧富の差とか言われても、左翼っぽい人にしてみれば、今さらどうリアクションしていいかわかんないだろうな…似たような件で、核戦争も同じだと思う。核戦争が今さら起きたとしても、すでにいろいろ言い過ぎて、何も言葉が出ません。