ということで伊勢神宮です。2年前に行ったので、あんまりときめかなかった。どっちかというと御朱印をもらいに行った感じ。
▲シンプルだよなぁ…まあ、神社の御朱印は、お寺のマネから始まっているので、どんなに純粋なテイストを醸し出そうとしても無駄なのだが…
伊勢神宮といえば式年遷宮。持統天皇のときからずっとやっていて、「常に純粋な形を保つために20年に一度…」という話だけど、正味な話、微妙に仏教の影響を受けて変化しているらしい。神宮を歩いていると、けっこうな頻度で「日本人でよかったわぁ」とか言う人に遭遇しますが、「どういう意味で日本人でよかったと思うのかね?」と聞きたくなってしまいます。「いい休日だ」とか、そういう具体的なコメントなら全然問題ないけど「日本人でよかった」と言うとき彼らが想像している「日本」って何だね?と思うのです。なぜ日本という抽象概念を経由しないと楽しめないのかがわからない。
▲前に行ったときにも不思議だったのは、20年に一度、前回の遷宮は平成5年、ということは、かなり新しいはず。なのに、苔むしすぎ。
▲こちらは土宮。新しいままです。
式年遷宮とわびさびは、根本で矛盾する概念でありながら、どちらも日本を表すとされているものだけれど、正宮の苔はうまくその矛盾を解決しているように見える。10年なのにわびさびを感じさせる。
謎なのは、他の建物と比べ、正宮の苔が特に濃い。なんか「苔生えエキス」みたいなのをかけているのだろうか…