ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

はてな鍋奉行(5)

id:anotherさん(id:another:20050516)、夜遅くまでお仕事おつかれさまです…

例えば僕は、最新キーワードをチェックの上、他に適切なカテゴリがあるのに「一般」になっているキーワードのカテゴリを訂正するという作業を、こんなスクリプトをこしらえてまで行っている常習犯だったりはするのですが、これさえも人を見下す行為として否定されるべきだとおっしゃるのでしょうか?

もう言葉を尽くしていたと思うのですが、わたしの言い方にわかりにくいところがあったかもしれませんね。
わたしが問題にしていたのは、くり返しで恐縮ですが、「自分が実害をまったく受けていないキーワードを、(脳内の)公共性の名の下に削除する」行為です。人を見下す行為だからダメだとは特に言っていません(むしろ、はてな鍋奉行さんの大部分は、よかれと思ってやっているとわたしは認識しています。)。
わたしは、「一般ユーザーの私的な行動にすぎないはずのキーワード削除を、あたかも、公共の利益にかなう行いであるかのように誤解して、あたかも『法の執行者』のであるかのような振る舞いで抑圧をかけてくることが問題だ」と言っているのです。

ちなみにid:anotherさんは、どちらかというと、「システム的に整っている」という観点でキーワードに向かわれているように思います。見た目整然としていれば満足なのでしょうか。もし、あくまでも公的にふるまうことにこだわるのであれば、id:anotherさんの行動の優先順位は大きく変わってくると思います。
たとえば、新規登録されたキーワードを見て、それが公的か私的か思いを巡らせる暇があるのなら、キーワード「チョッパリ」を含む日記の大部分に含まれる、民族差別的な表現を繰り返すユーザーに関して削除依頼をかけたり、あるいは、http://d.hatena.ne.jp/keywordlog?klid=410911のようなキーワードの意味から、差別的なニュアンスを取り除くことの方が大事だと思います。
自分のニックネームをキーワード登録する行為と、民族差別的な言説を日々垂れ流す行為、どちらが公共の利益に反する行為であるかは明らかではないでしょうか。これはid:anotherさんには当てはまらないと思いますが、はてな鍋奉行さんの中には、公共性を旗に掲げるわりには、私的キーワードや誤爆のみに関心が偏り、差別的なキーワードがどのように日記内で使われているかなどには、かなり寛容ではなかったか、と思います。

また、当該のキーワードに特に利害の無い第三者が削除をしたりするのが不寛容で差し出がましい越権行為だというのならば、当該のキーワードが削除されても別に困らない第三者が、その削除について異議を唱えるというのも、また裏返しの不寛容であるとは言えないでしょうか?

第三者が削除するという不寛容な行いがなくなれば、削除に異議を唱える行為も同時になくなると思うので、それが不寛容かどうかを考える機会もそもそも存在しないのでは?と思います。