ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

流行語大賞

id:gotanda6さんのところを見て知ったのだけど、「チョー気持ちいい(和田サン)」に違和感を覚える人は多いみたいで、自分だけじゃないんだ、と、ちょっと安心した。
流行語大賞といえば「現代用語の基礎知識」だったけれど、今年から通信教育のユーキャンも参入しているみたいで、名前も「ユーキャン流行語大賞」に変わっている。今年はユーキャンの意向が色濃く反映されているように邪推してしまったのだけど、どうだろう?
通信教育の向上心あふれるイメージを損なわないようにするためには、あまり後ろ向きな言葉、たとえば96年の「援助交際」みたいな言葉が今後選ばれる確率は低くなるだろうなと思う。実際、「現代用語の基礎知識」が単独でやっていたときですら、オウム真理教関連の流行語は「非人道的だから」と、ノミネートから外されたことがあった。この時点で、世相を反映する言葉を選ぶことをやめてしまったんだと思う。来年もまた、誰も使ってない言葉が選ばれるんだろうな。スポーツ選手が発した脳天気なコメントが選ばれると見た。来年の流行語大賞は、マイナーなスポーツから来るかも。競歩の選手が発した「もう走りたいくらいです」とかそういうの。
そもそも、これだけ嗜好が細分化している現状で、老若男女まとめようとする感覚(=日本は一つだという幻想を支えている感情)自体、もう過去の遺物だろうと思う。「今年の漢字」とか、紅白歌合戦とかと一緒に、一刻も早く消えてほしい。そして紅白の後番組として、さかなクンや千石先生がほ乳類と絡む、ちょっと意外な動物番組か、五木寛之に対抗して、五木ひろしが寺巡りをし、何を見ても「けっこうな仏様ですね」としかコメントしないような番組とか、そういうのが見たい。
どうしても、世相を反映させたいとかいうのであれば、「あり得ない」が流行語大賞だと思う。
ちょっと前から流行ってたけど、今年はかなりこなれてきた感じで、誰でも使ってたんじゃないかなぁ。
ちなみにココロ社の流行語大賞は「キャリアを否定するような動き」でした。