ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

エディプスとかなんとか

id:pqr:20040403を読んで、ひとしきり笑ってから思い出したこと。

作品中に出てくる棒状の物を男性器、穴状の物を女性器、その他閉じられた部屋を子宮、といったたぐいの、映像物品構図その他諸々を性的な象徴として読みとったり、父殺しだのエディプスだのぬかす批評を読まされるとうんざりする。あのなあ、じゃあ鉛筆削りには去勢の欲望が隠されている、携帯電話のアンテナが「勃起」するのは現代人の精神が男性化しコミュニケーション時に相手を支配してやろうとする欲望の現れ、鍵を錠に差し込むとき皆密かに欲情している、とでも言うのかよ?


昔、小説の一部分で、こういうのを考えてたことがある。


A:「えー女性器のですねーここをよくご覧ください。いわゆるクリトリスと呼ばれる部分です。よーく見てくださいね。ちょっと前に出てるでしょ。ペニスに似てる。」
B:「はぁ。それがどうかしたのですか?」
A:「わかんないかなぁ。つまり、女性器というのはですね。男性器の象徴なんですよ。どうです。すごい発見でしょ。」
B:「なるほど!では、女というのは男の象徴ということか!」


下品な日記になってしまった。


それとはまた別個に、アイドルとかを深読みするノリとかも苦手。
どうでもいいものを深読みして意味付与するのは寒い。どうでもいいものはどうでもいいと思う。