ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

21世紀の最新型ホビー、それは水タバコ!

ゴールデンウィークの最終日に「明日からSIGOTO…サムシング気持ちよいことがないと乗り切れそうにない!」ということで、半狂乱になって笹塚に向かい、水タバコのセットを8000円を購入、喫煙生活を始めました。人間としてよりも類人猿として有名なココロ社。類人猿のわりに日本語がうまいことをほめてほしいと思うのですが、いったん覚えてしまった快楽から逃れるすべを知らないプア・リトル・クリーチャー…気づいたら、およそ2キログラムのタバコの葉っぱを所蔵していました。

▲水タバコについて知らない方に説明させていただきます。主に中東近辺で盛んなタバコなのですが、下の瓶のところに水を入れ、上部にタバコの葉をセット。アルミホイルで包み、上に着火した灰を載せてしばらくしたら煙が出てくるのですが、それを吸うと、この世の憂さが晴れるという仕組みです。まあ、そんなに憂さはないけど。

ほんで、タバコの葉には甘いフレーバーがついていて、気分に応じて選ぶことが可能なのですが、これが玉石混淆。だいたいはOKなのですが、超まずいのもあるから要注意です。

▲たとえばジャスミンとかは濡れぞうきんの匂いがする。もう濡れぞうきん味ということにしちゃえばいいのに…掃除当番をしている小学生のイラストとかをつければ、団塊の世代の人が、懐かしくて買ってしまうと思います。

▲最悪なのはハチミツ味。これ、甘くていいじゃない!と最初は思うのですが、モクモクしているうちに口の中に残る腐臭…昆虫の死骸を思わせます。そうです!ハチミツ味じゃなくてハチ味。


まあ、嫌いな味について語っても虚しくなるだけなのでこのへんで置いといて、オススメのフレーバーベスト5を教えますので、購入の参考にしていただければと思います。忘れないように、別名もいっしょに書いておくので覚えてください。

▼第5位:アップル(別名「中東の狂犬」)

世界中で絶滅の危機に瀕しているオオカミ。一頭一頭餓死していくのをほくそ笑んで見ている野犬たち。わが世の春を謳歌したのもつかの間、狂犬病が蔓延し、セントバーナードからチワワにいたるまで、ヨダレを垂らしながら死のダンスを踊る…という感じの味。


▼第4位:プラム(別名「北アフリカの導火線」)

夏のビーチを歩いていたら爆乳美女に遭遇。「バストのサイズで女の価値が決まる」的なのは、いかにも貧しい女性観なのでR…と頭ではわかりつつも視線は釘付け。たっぷり胸の谷間を鑑賞した後、ふと視線を下腹部に向けると、不思議なことに導火線が股のところについている!セクシーダイナマイトとはこのことか!と驚くが、んなこたぁない、単にタンポンの紐だった…という感じの味。


▼第3位:ココナッツ(別名「瀬戸内海のキャプテン・クック」)

高度成長期には、尼崎あたりの工場排水で汚れまくっていた瀬戸内海。誰にも増してつらかったのは海賊たちだった。朝起きて海水で顔を洗うと化学物質にまみれて顔にブツブツが…女にモテない職業の代表格だった海賊も、キャプテン・クックが「海洋汚染反対」のデモを鳴門の渦潮に巻き込まれながら辛抱強く続けた結果、海は元通りきれいになり、海賊たちのブツブツもおさまった…という感じの味。


▼第2位:ピーチ(別名「町工場のジャンヌ・ダルク」)

毎日毎日携帯電話の組み立てばかり…「私たちは機械じゃなくて人間なの!」と、工員仲間の中では口許が緒川たまきに似ているというだけで周囲からインテリと一目置かれていた女が工場長に直談判。「まるでジャンヌダルクのようなレボリューション」と、工員たちの信頼はますます厚くなるも、会談の結果、携帯電話の組み立ての仕事に、痴漢防止用のブザーの組み立てもプラスされることで妥結。またたくまに町工場の由紀さおりと呼ばれるようになった…という感じの味。


▼第1位:チェリー(別名「平成の田中正造」)

最近公害が少なくてなんだか退屈…とふて腐れていた田中正造と同姓同名の平成の田中正造アスベスト問題で「ワイの出番や!」と、直訴状を筆ペンでしたためて天皇の馬車に駆け寄ろうとするも、時代はもはや平成。馬車に見えたのは黒塗りのトヨタ車で、あっという間に平成の田中正造はペシャンコになり、「平成の濡れせんべい」の名が墓標に刻まれた…という感じの味。

…あと、ここまで読んでくれた忍耐力あふれるあなたにも一位をあげたいです!