ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

一般受けしない話を多くの人に読んでもらうにはどうすればいいか

先日上梓した、「がまんできない人のための 真の忍耐力養成ドリル」ですが、おかげさまで、増刷されることとなりました!一時期Amazonでは在庫切れでしたが、現在は復活しております。

がまんできない人のための 真の忍耐力養成ドリル

がまんできない人のための 真の忍耐力養成ドリル

あおい書店さんでは、池尻大橋店町田店で「ココロ社フェア」をしていただいています。町田店では堂々、週間売り上げ1位を獲得しました!
渋谷近辺に行かれることの多い方には池尻大橋店がおすすめです。新刊の「がまんできない人のための 真の忍耐力養成ドリル」をお買い上げの方には、蔵言つきのブロマイドがついてきます。


―などという宣伝だけだと「ふーん」と思われそうなので、今回は、わたしが過去に出した本や書いた記事を紹介しつつ、「一般受けしない内容を一般受けするものにするにはどうすればいいか」について考えていることを書きたいと思うので、参考にしていただけるとありがたいです。

ココロ社を昔から読んでくださっている人は、「なんでココロ社はビジネスにまったく興味がなさそうなのにビジネス書を5冊も書いているのだろう」と不思議に思われるかもしれません。なるほど、ココロ社の過去記事、「「パンツの色何色?」の件数の変遷」「輝け 寿司たち!」などを見ると、ビジネスからほど遠い感じで、本を書いているココロ社とは別人のように思われるかもしれませんが、ある日、「ちょっとメジャーになってみようかしら」と思って、試行錯誤した結果、下記の結論に達したのです。



(1)無理やりでいいから、ビジネス記事、お役立ち記事っぽくしておく

本屋ではビジネス書が、ネットではビジネス記事がよく読まれているので、ビジネスについて書く気がないにしても、ビジネス記事を装うようにすれば読んでもらえます。あまりにもビジネスに遠い内容の場合は、暮らしのお役立ち記事などでも手堅いです。
たとえばアホなことを言いたいと思ったら、題材として「小学生に女の子にカンチョーってしてて超怒られてる奴がいたよね」みたいな話より、「企画書もすんなり!最強エレガントな根回しテクニック5選」を選んだ方が読者がつきます。
「単にアホなことを言って笑わせたい」というのがモチーフの人は、題材には仕事を選んで、その中でアホなことを言う方針がいいと思います。

超★ライフハック聖典  〜 迷えるアダルトのための最終☆自己啓発バイブル

超★ライフハック聖典 〜 迷えるアダルトのための最終☆自己啓発バイブル

『超★ライフハック聖典』は、いちおうライフハックの本になっていますが、意味不明の妄言を随所にはさんでおり、「ビジネス書を装ってここまで無茶苦茶できるんだ……」という限界にチャレンジしております。読むと「自分だって生きてていいよね」という妙な希望が湧いてくる奇書やで……そんなに売れなかったけど、このブログが好きだという人はこの本が最もおすすめです。


(2)正論より、賛否が分かれるくらいの按配で

「的を得ている」(日本語にうるさい方のために:「的を射ている」が正しいことは知っていますが、あえて使っています)と思われる記事は、まっとうな内容だけにほかの人、特に有名人が言っているため、素人が正論を書いても読者はつきにくいもので、有名でない人が書くのであれば、「賛否両論あるが、それなりに読ませる」という記事が最も読まれる可能性が高いです。なぜなら、twitterでもはてなブックマークでも、賛成・反対にかかわらず、コメントがつくとそのコメントから読者がくる仕掛けになっているからです。
たとえば、つい先日書いた記事「口にすると仕事もできなくなり、モテなくなる悪魔の言葉」は、当然ながら、「その言葉は別に言ってもいいじゃん」みたいな批判が出るかと予想していたのですが、根拠が示せれば問題ないと思って、あまりマイルドにはしませんでした。

賛否両論が出そうなのは、タイトルからわかる感じの方がよいです。「どれどれ、反論しがいのある記事だ」と思ってもらえれば御の字。当然ながら、単なる「釣り」だと読者ががっかりしてしまうので、それなりに説得力のある記事づくりは必要ではありますが。

プラス思考をやめれば人生はうまくいく マイナス思考法講座

プラス思考をやめれば人生はうまくいく マイナス思考法講座

この『プラス思考をやめれば人生うまくいく マイナス思考法講座』は、タイトルからして、一般的に「マイナス思考=悪」というのを逆手にとっていますが、これくらいキャラクターが立っていると売れるみたいですね。冷静に考えてみると、ふつうの会社の平社員がビジネス書を書いてそこそこ売れているという状況がクレイジー。


(3)役立ちそうな雰囲気づくりを欠かさない

よく「本は表紙を見ただけではわからない」と言いますが(なんかエアロスミスの歌にそういう意味の歌詞があった気がする)、表紙にラフレシアの花がはみ出しそうな勢いで載っていたら中身がAKB48(の飼い犬たち)のヌード写真集であったとしても、誰も手に取らないでしょう。
本も、ネットの記事も、第一印象が大事で「役立ちそう」と思えるような構成が重要です。この記事も一応番号めいたものをつけております。一見とっつきにくいものを忍耐強く読み進める方はめったにいないので、内容と同じくらい、構成やタイトルに時間をかけるべきです。

クビにならないビジネスメール 〈特選〉世渡り上手フレーズ100

クビにならないビジネスメール 〈特選〉世渡り上手フレーズ100

「クビにならないビジネスメール 〈特選〉世渡り上手フレーズ100」は、タイトルから推察できるとおり、すぐ使えるフレーズ集という構成をとっていて、買ってすぐ役立つようになっています。解説が厭味ったらしくて楽しいという長所もあるので、メールが嫌いな人におすすめです。


―などと書いてきましたが、ネットで人気の記事や、売れている本を見て「なんでこんな記事が…」とか「なんでこんな本が…」と思うのであれば、「これくらいの記事なら書いてやろう」と思って書いてアクセスを稼いで本を出してみる方がポジティブでええ感じかと思うので、今回の記事を参考にしてチャレンジしてみるとよいかもしれません。



【参考】ココロ社フェアの様子

あおい書店の町田店さんのココロ社フェアは、エレベーターを降りたとたんに、お化け屋敷を思わせる夏らしい写真が!



▲町田店ではこんな感じで過去の著作も置いてあるので、お近くに行かれたときにはぜひお立ち寄りください。池尻大橋店では過去の本はありませんが、新刊のブロマイドはもちろん進呈します。両店舗とも8月末日までなのでお急ぎくださいませ。


そうそう、町田といえば、リーズナブルな馬の店「柿島屋」があるので、お帰りに立ち寄ってみるのもいいと思います。100年続いている老舗なんですが、この手の老舗っぽくない価格設定が大変魅力的。
桜鍋が1100円〜ですし、終わった後にはそばを入れて楽しめて最高なのです。一人で飲んでる爺が多いのですが、ほどよく雑然としたムードで落ち着けます。

柿島屋

食べログ柿島屋