ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

エイリアン似の奇虫の生着替えシーンを激写した!

おめでとうございます!
実感ゼロだと思いますが、これを読んでいるあなたはとてもラッキーです!
なぜならこれから、他ではちょっと見ることのできない写真をお見せするからです!
最初は自分が見ているものが何かわからなかったのですが、状況を飲み込んでいくうちに、カメラを持つ手が震えてきましたよ…さあさあ、いっしょに喜びを分かち合いましょう!(嫌がる手を引っ張りながら…「虫は興味NAI」って言わないで!)

「ザトウムシ」というナイスな生き物

草むらとかをうろうろしていると、足が超長いクモみたいなのを見かけたりしますよね?最近までぼくもクモ系には興味がなかったのでスルーしていたのですが、よく見るとなかなか面白い。
これは「ザトウムシ」というクモ科の節足動物(なので「昆虫」ではないのですが)で、いろんな種類がいます。そう、人間にもいろいろいるように…あえて人に「怒ってるの?」って聞く人や(その一言で火に油を注ぐ)、「私って天然だから〜」って自称する人(天然だからと言うと、無礼な言動が許されるはずだという甘い認識こそ、まさに天然)など…
話が横道にそれましたが、まずいろんなザトウムシのタイプを紹介させていただきます。



▲これは緑がかったミリタリータイプ。新宿や秋葉原を闊歩してたら、高確率で職務質問に遭ってしまいそう…



▲ぼくが好きなのはこの角が生えている種類です。
胴体の中央から角が出ていてカッコイイですね。無難な生き方しかできないわたしにとっては、この不良っぽさは憧れです。



▲葉の表街道に行くべきか、裏街道に行くべきか迷い中のザトウムシ。
いったん裏街道に入ってしまうと、日の当たるところに行くのはなかなか困難…

偶然、生着替えシーンに遭遇!

そして、ある日、高尾山に登っていた日のこと。なんか木の根っこにぶら下がっている二匹のザトウムシ…



▲これは面白い…これは…メイク★ラブ?(注:性交のことをそう呼ぶことで感じがよくなることを発見しました)と思って近寄ってみたら違いました。



▲なんと脱皮中でした!
ザトウムシは脱皮するたびに脚の本数が増えて、8本になるらしいです。
脚がすごく長いザトウムシ、どうやってあの脚を脱ぐのかと思っていたのですが、セミの羽化と似た要領で、うまく固定させているみたいですね。上の方の脚を見てください。黒っぽいけど、よく見るとちょっと透明ですね。これはもう脱いだあとです。人間で言うとブラジャーとパンツに相当します。



▲そして新しくなった脚を舐めまくってます。古い脚の皮と新しい脚の間で脱皮する瞬間にはメチャメチャ蒸れてたんじゃないかと思うのですがどうなんでしょう…いやーん…とっても酸っぱそうなのー!


ん?まだ物足りないって?しょうがないなぁー…じゃあアップで!▼

瞳が不必要にキュートですね!


いやはや…これは本当に気持ち悪いですね。これがもし100倍くらいの大きさだったら見た瞬間気絶しそうです。

ザトゥーンの捕食シーンもあるで〜!

あと、別の日に鎌倉で見かけたザトゥーン(←今思いついたザトウムシの愛称)ですが、こいつ結構強い。アリを発見して関節の弱いところを狙って絶賛切断中!弱そうなザトゥーンは、一体どうやって硬くてすばしっこいアリを仕留めたんでしょう?不釣り合いなカップルと接したときと同じ気持ちになります。▼


しかし…それだけではなかった!
ザトゥーンの横についてるマスコットみたいな赤いサムシング…グロテスクなザトゥーンを少しでも可愛らしく見せようという無駄な工夫に見えますが、これはツツガムシ!!!(←complex_catさん、ご指摘ありがとうございます。以下も修正しました)



▲なんか吸ってるようで吸ってないらしく、ただ乗ってるだけみたいなのですが、こんな不安定な乗り物に乗って酔わないのかしら…ロデオ的なのかしら…重いのか何なのかわからないですが、アリを中途半端なところで諦めた模様。


▲アリは命拾いした…ように見えましたが、首の位置が変!完全にケンシロウにやられた直後の人みたいになってます。「いやーザトウムシとか言うのに噛まれたけど、たいしたことなかったよ〜楽勝楽勝」「お…おまえ…じ…自分の姿を鏡で見てみろよ…」「ギャーァァァァァァ!!!」


ちょっと哀しくなってきたので最後は睡蓮の写真でも載せておきますね…


そんなわけで皆様、たまには葉の陰でうごめくクリーチャーたちにも注目してあげてくださいね。東京でもこんなに面白いのがいるんですから…
まあ、われわれが注目したところで単に逃げられるだけですが…