ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

新型っぽいミニブログ『Wassr』の面白い使い方

一言二言入力する気軽さが人気のミニブログ。代表格として、ご存じTwitterがあり、スリリングな楽しさがあったのですが、けっこう前にリリースされて最近注目度が上がってきた『Wassr』が、情報に疎いぼくのアンテナにも引っかかり、ためしにやってみたらとても楽しかったので、心をこめて特集させていただきます。


どうも、他の人の使い方を見ているとTwitterと同じような使い方をしていてmottainai…ので、Twitterとの違いなども説明しつつ、面白活用法を提案させていただきますので、よかったら参考にしてみてください。

「ありのままの私肯定ツール」としてのTwitter

まず、Wassrの紹介に入る前に、ミニブログの代名詞であるTwitterについてまとめさせていただきます。Twitterは、気軽に書けるところが面白いのですが、ちょっと問題点がありました。一言で表すと、

「気軽に発言できるツールでありながら、反応が得られにくいので、野放し状態になってしまう」

どういうことかというと、個別の発言についてフィードバックがかかりにくいため、

・すべっても自分で気づけないので文章技術が向上しない
・逆に、面白いことを書いても反応がないので、モチベーションが上がりにくい
・何を書いてもめったに怒られないから、調子に乗って感じの悪い発言を連発して、水面下で嫌われてしまう

という傾向があったように思います。
もちろん「ふぁぼったー」などの素晴らしいツールをTwitterと併用すると、上記の問題点の多くは解決するのですが、ツール単体では把握できない状況でした。ということで、「頭の中にある考えをそのままリアルタイムに垂れ流す」という使い方に収斂していく傾向にあったのではないでしょうか。
フィードバックがかからない場所で発言することは、たしかに気持ちいいです。ぼくもTwitterで下ネタしか言ってなくて「やばいなー」と思いつつ、「特に苦情があるわけでもないしいいかー」と思って野放し状態で卑猥な発言を繰り返していたのですが、それは、構造上、フィードバックがかかりにくいだけの話であって、「あの人、下品だなぁ…」とか「性格悪いなぁ…」と無言のうちに思われていることはたしかです。人間、評価されないと成長できないですからねぇ…


もちろん、「たかだかミニブログに成長もへったくれもあるかよ」と思われる方もいらっしゃるとは思います。まったくその通りで、どんどん書き捨てるものであるという考え方の方がまっとうかもしれませんが、もし仮に、巷の人気ブログを読んで「エリンギが焼けるほど妬ましい」と思ったことが今まで一度でもあった人であれば、ミニブログの使い方について、ためしに戦略性を持たせてみると、いいことがあるかもしれません。

ファイナル・ミニブログ、Wassr

ミニブログは楽しいけど抑制が効かなくて危険…という状況の中で、(主観的には)彗星のように現れたのが、国産ミニブログ『ワッサー』です。そのワイルドな印象の名前とは裏腹に、Twitterあるいはmixiを使っていて「これ何とかなったらもっといいのになぁー」と思っていた問題点について周到に手が打たれていて、「これはミニブログの決定版だ!」と確信するに至りました。
Wassrの魅力を一言で言うと…「レスが熱い!」これに尽きますが、以下、魅力について分析させていただきます。



過去の気になる発言についてもレスがつけられる

発言ごとにレスがつけられる…まず第一印象で「これだ!」と思った機能です。
これで乗り遅れた話についても一言言えるようになりました。また、レスがつくという緊張感から、自分の発言のクオリティが上がります。



元の発言とそれについてのレスが等価である

しかも、レスにも「イイネ」がつけられるし、自分の最新書きこみにも出てきます。たとえばmixiは「日記>レス」でした。誰かの日記にレスをしても、本人にしか見てもらえなかったし、また、自分の日記についたレスに返事をしても、読者は数人。どうにもモチベーションが上がらなくて倦怠期の夫婦を思わせる生返事ならぬ生レス…でしたが、Wassrのレスは元の発言と等価であるところが最高!
この発言とレスが等価なところは、Twitterでもそうだったのですが、何がどれに対するレスなのかが判然とせず、話の流れが追いづらかったのですが、その辺のプロブレムが一気に解決されていますね。



250字以上書けて、写真もつけられる

Wassrは250字以上書け、しかも写真をつけることもできるので、たいていのことは伝えられます。字数制限が厳しいと、微妙な「うまいこと言ってるんだか平凡なんだか…」という感じになりやすくて、同じような内容になってしまいがちですが、これだけ自由に書ければ、自分のカラーを出せます。特にネット始めたての人に有利!



個別の書き込みの評価が一目でわかる

Twitterの場合は、「ふぁぼったー」などを使わないと、自分の発言の評価がわからなかったのですが、Wassrは評価が一目瞭然。気に入った発言には「イイネ」をつけるのですが、毎日ランキングが載るので、「何か面白いこと言っておこう」というモチベーションが上がります。



足跡機能にニヤリ!
オフにすることも可能ですが、Wassrにはmixiのような足跡機能がついています。けっこう意外な人が見てくれていることがわかると楽しいです。ぼくも「あーあの人も見てくれてたのか!」と思ってやる気が出ました。


「お題」システムが熱い!
いろいろ「お題」システムを持っているサービスはありますが、ここのお題システムは、微妙に運営されている方の自分語りが入っているところが巧みです。
「人に質問するときは、まず自分から答えると、回答が得られやすい」というセオリーが押さえられていて、答えたくなってしまいます。

しかも、うまい感じに答えると、お題の人から「イイネ」がもらえるところが熱いのです!


どうですか…これ、毎日数人にしかつかないので、「イイネ!」獲得のために頑張ってしまいます><

Wassrのオススメだけど邪道気味の活用法

えー…ここからが実は本題です。
すでに使われている方で、わたしのページをご覧になった方は、「なんか、このオッサン、他のユーザーと比べて独自の動きをしているな…さすが変態!」と思ったかもしれませんが、いちおう、Wassrならではの活用法を探求しているつもりです。
これが最適解ではないかもしれませんが、「こういう使い方はどう?」と思った活用法について書かせていただきます。参考にしてみてください。


(1)あえて購読者を絞り、ゆったりしたタイムラインを作る
今のWassrのユーザーは、Twitterから移行しているので、Twitterと同じように使っている人が多いのではないかと思います。Twitter流に使うと、じゃんじゃん購読者を増やしていきましょうという話になりますが、ぼくは「20人前後」と決めて、更新頻度が多すぎず少なすぎずという人を選んで購読しています。じっくり書いている人同士で、部外者が読んでも楽しめるようなコミュニケーションをしたいと思っています。


(2)レスは単体で読んでも内容がわかるように書く
先ほども書きましたが、「レスが主役になれる」のがWassrのすごいところです。Twitterは流し読みしていたかと思うのですが、Wassrは積極的にレスをつけていった方が面白いと思います。ただ、「DAYONE〜」とか「SOYANE〜」と言うのはもったいないです。
字数がたくさん書けるのですから、レスも独立した発言として楽しめるように、相手の発言を適宜まとめながら行っていけば、レスをつけた相手以外の人にも読んでもらえることでしょう。


(3)上限ギリギリの字数まで書いて、更新頻度は減らす
20文字を3回に分けてタイムラインを占領し、購読を外されるより、1回あたりの内容を充実させた方が、友達が増えやすいし、面白い人と思ってもらいやすそうな感じです。
この手法はむしろ、ネットを始めたばかりの人にこそ有効です。20文字くらいで人をオッと言わせるのは難しいですから…
また、いろんな生活時間帯の人がいるので、可能なら、適当に時間帯を分けて書いてみると、新しい友だちができるかもしれません。


(4)Twitterを「友人のみ公開」にしていた人、こっちは公開がいいですよ
「友人のみ公開にする」という方法もありますが、どうせ情報なんて漏れちゃうんだし、ワッサーでは公開にしてしまうというのもいいと思います。プライベートにしてしまうと読者は増えないので、Twitterでは友人のみにしていて、こちらは公開にしている人も多いですよね。


ということで、Wassrはとても楽しいので、関係者でもないのに熱く語ってしまいました。上記は、わたしのWassrで絶賛実演中なので、ご覧いただければ幸いです。


http://wassr.jp/user/kokorosha


ジョイナス

ココロ社お知らせコーナー

(1)今回の「ネットモテ研究所」は、mixiでのモテない行動についてです
「ねーよ」と思いつつも、当てはまる項目があるかもしれません…
http://uratan.jp/sweets/2008/07/001488/


(2)Lifehacker.jpで記事を書かせていただきます!
『m9』、『うらたん』に続いてレギュラー3つ目ですが、なんとライフハック総本山のLifehacker様にお声がけいただきました!笑えるけど役に立つ感じの記事を書ければと思っています。ココロ社本体は濃すぎてチョット…とお嘆きのあなたにこそオススメです!
http://www.lifehacker.jp/