ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

知られざる世界5大小説

「世界10大小説」という記事が流行しているようなので、ぼくも便乗して世界5大小説を挙げたいと思います。

キリストノミコト

時は明治。仏教を撲滅し、国家神道の浸透をダメ押しするため、明治新政府の切り札として投入された変態仏師・円艶。彼は円空が日本各地に遺した仏像をすべて神像に彫り直すことで土着の仏教を根絶やしにしようとしたが、そこに現れたのが、ペリー提督の息がかかったキリシタン特殊暗殺部隊。彼らは混乱に乗じてキリスト教を一気に広めようと、独自に編み出したキリシタン拳法で円艶を暗殺せんとし、血で血を洗う戦いが始まった―という感動巨編。

赤い魚の子

女性教師の家に忍び込んで盛大に射精したことで捕まり、24時間体制で動物のビデオを見るという厳罰に処されていた中学生・本橋。「更正させる」と嘘をついて彼を引き取ったのは、元・人間魚雷のパイロットだった。悲劇の兵器『回天』を平和利用しようと考えた老人は、本橋らをそそのかして乗組員にして、ドブ川を航行。透明度最低の汚い川からドン・キホーテばりに的外れな平和への戦いへと出撃する―という感動巨編。

伊勢神宮を(今すぐ)連れてきて!

終戦から十五年あまり。極右秘密組織が、日本再軍備の精神的支柱とすべく、伊勢神宮を東京駅に遷宮し、木造の塔にする計画を進めていた。法隆寺伊勢神宮などを代々手がける大工の末裔が単なるヤクザにしか見えない品のない組織から遠まわしな脅迫を受け、渋々建設に着手することになる。数年後、首尾よく新・伊勢神宮が完成するが、実はとんでもない装置が仕掛けられていた―という感動巨編。

サラリーマン姥捨山

市場原理が貫徹された数十年後の日本。50歳を過ぎたサラリーマンは労働力として無価値になり、かつての部下に背負われ、姥捨て山に捨てられることとなった。肩たたき課の主人公は肩たたきから姥捨てセレモニーを執り行う姥捨てのプロだが、ある日彼が老練サラリーマンを山に送り出した直後、山からレーザー光線が照射され、都庁が火の海になる―という感動巨編。

ニュー卑弥呼伝

世界初の当たり屋や、子供相手のヌードモデルなどをしていく中で小金をためていった中途半端美人・卑弥呼は、いつしか邪馬台国を建設するまでに上り詰めた。美しい自分の裸を全日本に配信し、その美しさをもって日本を統一するべく、のろしを使った世界初のインターネット画像配信システムの構築に着手した―という感動巨編。



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ということで、前からお読みの方はお気づきかと思いますが、以上の小説はぼくが書いて、いろんなところに応募して黙殺された小説たちです!ぼくの主観によるとこれが5大小説です!
ブログの読者はものすごいスピードで増えていて、ありがたい限りなのですが、小説の方は、応募しても、待てど暮らせど連絡ナシ…本気度が足りないのか、あるいは本気すぎてあっちの世界に行ってしまっているからダメなのか、正直言って、どこがまずいのか、まったく見当がつきません。
これから死ぬまで黙殺され続けると思いますが、他にすることがないので、これからもがんばろうと思います…