ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

可愛さのあまり正気を失うフクロウ写真

神戸花鳥園のレポート第2弾です。今回はフクロウ特集!ここはフクロウの充実ぶりが尋常じゃなくて最高…だったのですが、名前を忘れてしまったので、適当に名づけて生い立ちとかもでっちあげておきますので、感激して1リットル程度の涙を流してください。



アザラシフクロウ
「どうにもブレイクできない」と日ごろから飲み屋で独りごちていた彼。そもそもその後ろ向きな態度がブレイクを妨げているとは気づかず、安易にも「他の人気動物の物真似をしたら売れるんじゃねぇの?」と考えてアザラシのごとく横たわってみるのだが、時すでに遅し。立つレッサーパンダが話題となっており、トレンドの対極に位置することになった彼は、「ケミカルウォッシュ」というあだ名をつけられ、石を投げられる。思わず逆上して自慢のくちばしに毒を塗って襲い掛かったところ、あえなくお縄を頂戴することとなった。




コヤクフクロウ
生まれたころから子役としてチヤホヤされていたが、変声期になると喉仏が張り出しすぎて、ドブ川を思わせる濁りきった声になり、予定されていたCDの話はすべてオジャン。また頬骨も隆起し、常に「何か食べてるの?」と突っ込まれる始末で、食品メーカーのCMの話もオジャンに。子役時代の輝きも今は昔、ということで、ついシャブに手を出してしまい、あえなくお縄を頂戴することとなった。




ダブルフクロウ
「二人はいつも一緒、トイレに行くときも一緒で、音姫を押すタイミングも一緒(ステレオでナイアガラの滝のような臨場感!)、トイレットペーパーで拭くタイミングも、せーので揃えちゃう」というほど仲良しの二人。しかし、片方に彼氏ができてしまい、だんだん二人は疎遠に…二人の仲を引き裂いたあの男が憎い!ということで電車を待っている彼の前で貧血を装って倒れ、彼はホームに落とされて帰らぬ人に…完全犯罪かと思われたが、その後の健康診断で、血液に有り余るほど鉄分を含んでいることが明らかになり、あえなくお縄を頂戴することとなった。




タチンボフクロウ
「家出が三度の飯より大好き、なぜなら、普段冷たい両親も、家出の時だけは真剣になって私のことを探してくれるから…」と思い、数えること101回目の家出を敢行するが、心身ともに疲れ果てた両親はついに捜索を断念。「そもそも三十路を過ぎているのでこのまま独り立ちをしてほしい」という両親の願いもむなしく、帰る家をなくした彼女はいつしかストリートガールになってしまう。空気の読めない哀れな彼女は、どんなボンクラが見てもバレバレの私服警官に「2万円で」と声をかけてしまい、あえなくお縄を頂戴することとなった。




ベンジョフクロウ
成長してもなかなかオネショが止まらず、「今度オネショしたら根性焼きね」と父親に言われるも、強烈な罰が待っていると思うと緊張して喉が渇きまくる。結局、水分を過剰摂取してしまい、いっそう大量のお漏らしをしてしまうという悪循環に悩まされることになる。耳なし芳一のごとく、耳以外がすべて根性焼きで埋め尽くされる頃には、何もかも面倒になってトイレで暮らすようになるが、たまたまトイレで父親が無防備に放尿しているのを発見、勝機を見出し、思い知らせるためにとくちばしでつついたのだが、本人が思っているより鋭く成長したくちばしは父親の喉笛を掻き切って一撃で絶命させ、あえなくお縄を頂戴することとなった。




そんな感じで、フクロウたちに囲まれて夢いっぱいのひとときを過ごしましたとさ!