PL教の本拠地である大阪・富田林。戦前に弾圧を受けまくった「ひとのみち教団」が「パーフェクト・リバティ教団」として復興するのだけれど、富田林市の方から、本拠地をうちに置かないかと誘致されたらしい。丘陵部教団の建物が点在していて、その中に、有名な「大平和祈念塔」というのがあります。富田林駅近くで自転車を借りて回れば、本部の建物や病院などを見て回れるのでオススメなのだけど、特に建物の宣伝はしていないので、建物は見えるがどこから入っていいのやら…と、ぐるぐると回る羽目になってしまいました。
建てられたのは太陽の塔と同年の1970年。デザインもなんとなく共通する感じですが、太陽の塔の3倍の高さ(180メートル)で、大変かっこいいです。まったくもってすばらしい…感動しました!写真で見るとスケール感がわかりにくいかもしれないですが…
警備員さんに「観光目的のお客さんはお断りしています。参拝していただくということで」と釘を刺されつつ入塔。昔は上層部まで行けたみたいですが、現在は2階までしか行けません。
▲2階は祭殿になっていて、ここから全世界の戦没者を追悼することができます。現在、上層部には、世界中の、戦争の犠牲になった人(で名前の判明している人)の名簿がマイクロフィルム化されて納められているらしいのですが、だったら、いっそのこと、靖国神社ではなくて、こっちに公式参拝すればいいんじゃないかと思います。
「新興宗教」=「勧誘が濃い」というイメージがあるけれど、PL教は「好きにしすればいい」という感じで、有名な花火大会もそうですが、信者拡大のチャンスなのに、あえて無宗教ということにしてしまうセンスは他の宗教にはみられない特徴かと思います。この建物の中に入っても勧誘などはなかったです。こんなにアッサリしていて、どうやって信者を増やすのだろう?と余計な心配をしてしまいました。
今回の参考文献はこれ↓
- 作者: 五十嵐太郎
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