ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

大台ヶ原のトウヒの立ち枯れは、「環境破壊」なのか

大台ヶ原というと、日本一の多雨地帯として有名です。吉野近くの大和上市駅からバスで2時間くらいのところにあるのですが、小学生の時から、大台ヶ原は霧に包まれたミステリーゾーンであるような話を学校や塾でくり返し聞かされていたせいで、バスを降りたら五里霧中、絶滅したはずのニホンオオカミが飛びかかってきて…と想像していたのですが全然そんなことはなくて、ゴールデンなウィークらしく駐車場は満杯。

とはいえ、ゴミやらなんやらを捨てないように環境のコントロールはぬかりがなく、大変きれいです。

神習教の教会があります。神習教って教派神道の1つですから、けっこう新しい。昔から修験道とかがあったとか、そういうのはなさそうです。

▲このへんは古事記などに出てくるみたいです。神武天皇像もあり。もちろん、このへんの神話を実体化してしまうセンスは国家神道ならではですね。像の造形自体も近代的で面白いです。どないして民族の伝統とかルーツを見出せというのか不明。

▲アナグマやニホンジカなどのアニマルたちが、旅行の最終日に花を添えるべくお出迎えです。奈良公園の鹿は嫌な感じですが、ここの鹿はあんまり世慣れてなくていい。ただし、立ち枯れの主犯格ということで駆除されたりしてるみたいです。肉食べたい。

▲っていうか、さりげなーくツキノワグマを載せてるのがこわい。どう考えても下のウサギと縮尺が違う!むやみに観光客をおどさないようにとの配慮かもしれませんが、逆に恐怖感を植え付けられます。



大台ヶ原といえば、トウヒの立ち枯れ。これを見に来たのです!いっぱい載せちゃう。
高度が上がると目立ってきますが、標高1500メートルくらいの地点です。荒涼としていてステキ!

▲しかし、しばらく歩くと、この風景についてのパネルがあります。日本一の多雨地帯である以上、たしかにここは苔むしてないと変で、環境がおかしくなっていると思うのですが、別にこれはこれでいいじゃないと思いました。50年前に環境が戻っていたとしたら、ここには来てなかっただろうなと思います。「植物が枯れると保水力が…」という観点で危機をアピールするのであれば納得なのですが。