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ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

ユーロビートとかハードコアテクノとかの再評価状況

若者たちよ!昔、「ダサカッコイイ」という言葉があったことをご存じか?<形容詞の語幹+形容詞>という語法が一時期流行していたような気がしますがそうでない気もします。そうでない気がするのは、なんとなく「マスコミが流行らせたいと思ってがんばって作ってみたが、どうも普及しなかった」ということかもしれないなと思うからです。
雑誌を作ったりしていると、毎月同じ形容詞(「かわいい」とか)を乱用した場合、変わり映えがしないので、何とか新しい形容詞を提案していきたいところでしょうけど、たとえば「ヤバい」が、いろんな用法で使われる例でもわかる通り、最近は閉じられた若者たちが、一つの形容詞を、「空気を読み」ながらいろんな意味に使う傾向にあるので、なかなかうまくはいかないのかなと思います。



▲それはそうと、ダサいとカッコイイの境界線はどこにあるのだろう?と考えさせるような2枚を紹介します。1枚目はイタロ・ディスコのわりと有名なユニット、Doctor's Catの"Watch Out"です。

イタロ・ディスコの玉石混淆っぷりは相当なもので、一歩踏み外せばユーロビートになってしまうようなのも多いのですが、これも同じ。たとえば80年代の日本って、もうちょっと終末観が混じってて暗かったと思うのですが、シンセの使い方が脳天気で面白い。コンピにおさめられているのは歌が入っていないインストバージョンで、ここでも試聴できるのはインスト。歌が入ってしまうと、ほとんどユーロビートだという判断が働いてインストにされてるんだと思うのだけど、ボーカルバージョンの方がいいなぁ…毎日聞いてます。ユーロビートでも実は好みの曲がたくさんあるような気もするのですが、発掘するのは非常に面倒。
90年代前半のハウスや、ボディミュージックあたりが軒並みダンス・クラッシックスとして再評価を受ける中、ユーロビートが脚光を再び浴びる日はくるのでしょうか…ちなみに今聞きたいユーロビートはStacyQなのですが、iTMSで探してもなかった。もう閉店してくれていいよ…



▲つぎはDJ SasseのレーベルRave Your Mummy Recording Soundから。Klaus Wunderbaumって本人だっけ?タイトルもRave Oddysseyとか書いてあって、ただならぬヤル気が感じられます。
そのまんまハードコアテクノではなくて、抑制の効いたアシッドベース、グルーブを作るのに必要最小限のドラムというストイックな構成なのですが、安っぽい緊張感を醸し出すオーケストラヒットに、久しく押されてない部分のツボを押された気分です。ここはレーベルごと面白くて、第2弾はUKっぽいアシッドハウスにモッサリしたサンプルが絡んでくる、これまた評価の分かれる逸品なのですが、第3弾が出ないので、閉鎖しちゃったのかもしれません。残念。試聴はここ

いつも思うことだけれど、クラッシックス発掘の先端って、「頼れるものは自分の耳だけ」のマッチョな世界だよなぁ…