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ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

レコード試聴百態

音楽

レコードの試聴で待っているとき、仕方ないので、前の人が何を聴いているか、とか、どう聴いているのかを見てしまいます。
昨日、渋谷のマンハッタンで遭遇した30代前半の女性は、「私、今、真剣に音楽に向き合ってるの!男に向き合うよりも真剣に!」という空気を、かなり厚めにまとっており、すなわちぼくの大好物だったのですが、真剣なのはいいが、頻繁にピッチコントロールを早めたり遅めたりしている。残念ながら、リセットがかかっているので、ピッチコントロールをいじくっても速さは変わらないのですが、それにも気づいていない様子で、盛んに動かして何やらうなずいたりしています。
さらに、頻繁にレコードを手で逆回転させて、頭出しをしようとしています。何を頭出ししているのか不明です。なぜ試聴で頭出しが必要?
このお客様は、その後、店内でかかっている、テックハウスとハードハウスの中間っぽい、大雑把な一品を購入されてました。ぼくもぼくで、チャカ・カーンの大雑把なリエディット物を買ったのですが…


試聴している人を見ていて不思議なのは、ノリノリになっているのに結局買わない人が結構な割合でいることです。そんなに好きなら買って家で聴けばいいじゃない?と思うのですが、買わないのに長々と聴いています。ぼくはいつも直立不動の姿勢で試聴しているのですが、いい曲だなぁと思い、ノリノリになりそうになった時点で購入決定になるので、そこで試聴は終わり、次のレコードに替えます。ノリノリで聴いている状態は試聴という作業において発生し得ない動きです。「ノリノリになってからさらに試聴するのは時間の無駄、並んでいる人に迷惑だし」という感覚はおかしいのでしょうか。これが最も効率のよい試聴の仕方だと思うのですが…


しかし昨日は7枚しか買っていないのに、そのうち2枚が、家に帰ってみると持っているレコードでした。合計2500円をドブに捨てた計算になります。それだったら本当に2500円をドブに捨てた方が、イベント感があってまだいいです。捨てているシーンの写真を撮って日記に載せたりした方がいい。