ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

骨董品市@布田天神

これも一つの老化現象だと思うのですが、骨董品に興味を持つようになってしまい、骨董品市に行きました。
最初に足を運んだのは絵を出していたところ。掛け軸に広げたときの写真が貼り付けてあり、どんなもんやろと思ってみていると、オッサンに「若いのに掛け軸に興味あるんや…」と言われ、現実ではいい歳なのに、骨董品ワールドだとヤング扱いであることを発見し、まんざらでもない気分です。

「見たいもんがあったら言ってや」と言われたのですが、全部とは言えないし…適当に「これはどんな感じですかねぇ」とか言ってると、どんどん広げてくれます。美しくなくはないのですが、何か満たされないものを感じます。正直に言うと、伊藤若沖とか曾我蕭白とか、そういうのがほしい。や、有名じゃなくてもいいんだけど、夢のある絵がいいと思って…まあ、そんな絵があるわけでもなく、あんまり有名じゃない感じの僧が描かれたものが4000円でした。聞いてみると「あーこれなんや気持ち悪い絵やから、安い値段にしたったわ」ということで、むしろ気持ち悪いのキボンヌと思って買ってみました。「これください」って言ったら「えー!あんた、こんなんがええの?あんた変わってるなぁ」と言われつつ、3500円に負けてもらいました。「これは江戸初期の…」とか言ってましたが、どうなんでしょうなぁ。
あと、買った人だけに「目の保養さしたるわ」とのことで、何重にもくるんであるのを解くと、中国の可愛らしい香炉が。「これ、何年前のものか当ててみ」と言われました。こういう質問苦手なんだよなぁ…女の人に「何歳に見える?」って聞かれるのと同じですね。女性の場合は若めに言わないと気まずいのだが、かといって、「5歳」とか答えると、適当なのがバレてしまいます。リアリティがある数字にしないとアカンのです。とりあえず「うーん…明とかそれくらいですかねぇ。」オッサンは勝ち誇ったように「全然違う!1・7・0・0・年・前やね」たしかに博物館にしかなさそうで、個人で持っているのは珍しいのかもなぁと思いました。結構かわいかった。

ということで、掛け軸、部屋に飾ってみたらこんな感じ。かける場所がない。しかも大きすぎる。「真空院実相大中上人 七十三歳」と書いてあるが、「アンタ誰?」と思いつつ、このかけ軸と共存することにしました。なんか、かけてみると、このシワシワな人と昔から一緒にいたような不思議な気分になります。

あと、根付を3000円で買いました。根付については、ボーナス特集として別途扱いたいと思いますが、動物のが多い中で、ちょっと面白いのがあったので買ってみました。もちろん中国で模造したものだろうと思いますが、木でできていて迫力があります。早速ストラップ化しました。

着物コーナーもあって、試着スペースみたいなのもあったが、ずさんすぎて心ときめきました。誰も使ってなかったけど。