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ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

ディスコの感覚

音楽

正味な話、id:gotanda6さんのエントリで一番楽しみにしているのがディスコ関連です。なんか言おうと思うんだけど、考えがまとまらないうちに時は過ぎ…という感じです。常々、「黒人は故郷を奪われ、魂は宇宙へ向かう他なかった」的な言説に対して、ぼくは首をかしげていたのですが、id:gotanda6:20050128#discoで「サン・ラ、ジョージ・クリントンモーリス・ホワイト……etc ってたんにキ印ばっかじゃん! という説もあります。」を読んで、胸のすく思いでした。黒人ミュージシャンたちが自分のルーツに対してそんなに自覚的なのかな?と思うことは多い。「俺たちはアフリカからやってきた」と言える感覚は、「やっぱり日本人は米だな」と言ってるオッサンとあまり変わらない気がする。稲作って、朝鮮半島から伝わったと山川の日本史には書いてあったはずですが…。
ディスコ文化における宇宙とか、テクノロジーに関するとらえ方は、非常に楽観的で楽しめるものが多い。「シンセ=宇宙=クール」的な。minimoogのツマミをそれっぽく操っていたら、IQゼロでも「ドクター」とか呼ばれそうな感覚。80年代に徒花を咲かせたアシッドハウスの主役だったのがTB303やTR909だったけど、ジャンルができた時点で時代遅れの機材だったはずなのに、なぜかそこに未来を見出してしまう楽観的な感覚は、ロックの、真正面から向き合っちゃう、生真面目なテクノロジー観とはだいぶ違う気がする。その意味で、一般的に言われる「ロック=不良の音楽」というイメージは、今はもちろん、昔でも当てはまらないのでは?と思う。

あと、ぼくがディスコについて思うのは、その自己言及性です。ディスコの歌詞、「love」と同じくらいの頻度で「music」という単語が出てくるところ。これはハウスにも受け継がれていく感じです。「言うに事欠いて音楽を鳴らしながら音楽の話かよ」と思いながら聞くのがすごく楽しい。これについては、気が向いたらもうちょっと整理しようかと思う。