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ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

祈りの道 吉野・熊野・高野の名宝(世田谷美術館)

土曜に世田谷美術館、行ってきました。吉野・熊野・高野を結ぶルートが世界遺産に登録されたことを記念して開催されてます。しかしなんかアレやね、「世界遺産」って、最近多すぎな気がする。毎年毎年指定するわけだから、今後どんどん増えるんだろうし…ユネスコがやってるらしいけど、通産省がやってた(今もある?)「グッドデザイン賞」みたいに、お金で買…まあいいや。ぼくの中では熊野がクローズアップされすぎて、熊野しか印象に残ってない。もっさりしてる熊野速玉神社の神像3体や、神で構成されている拡大解釈気味の曼陀羅
とか。いつも思うのだけど、仏教の影響で、神の姿を可視化しようとする動きがあるのだが、「おまえ可視化してそれかよ」と言いたくなるようなものが多い。もちろん技術の完成度が低いという話ではなくて、アニミズムに由来するから、神像として可視化してもシンプルになるのだろうな、と思うけど、のっぺりしてるなぁと思いながら眺めてしまう。もっと言うと信仰させるに足る説得力がない。しかし当時の人々は「ここに神あり」と思えたはずだから、技術の巧拙とは違う軸で信仰が存在したんだろうなと思う。仏教は常にわかりやすくて、神道は常にわかりにくい…


あと、一心十界図*1が展示してあったけど、縦長ですごくいろんな世界が心から発生していてすごく楽しい。しかし掛け軸として売店で扱っておらず、泣く泣く、ヘビが顔になってる変な曼陀羅を購入することにした。釈迦涅槃図もそうだけど、こういう雑然とした絵の中の細部に見られる動物の絵が可愛すぎる。

*1:唯心説に基づいて、この世のもろもろがすべて心からできていることを示す図。なのでココロ社としては興味を持たざるを得ない。