ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

補助形容詞の「ない」は開いてほしい

字を書かずにパソコンで入力するようになってきてから、確実に書き言葉は変化していると思う。端的に表れているのは、漢字の量。ぼくは実際に書けない漢字は入力しないようにしているけれども、人によっては、「ちょっと頭よさそうに見えるかも」と思って、何でも変換してしまうんだろうなぁ。ぼくは平易な言葉で語る方が好きなのでやらないけど…
で、一番気になるのが、補助形容詞の「ない」を「無い」と書くの。たとえば、「机の上に何も無い」は、まあアリだとは思うけど、「うるさく無い」とか「おいしく無い」とかは圧倒的に変だと思う。テレビのテロップでこういう表記が目立つようになってきて、ますます気になりはじめた。手で書いていたらこんなことにはならなかっただろう。正しい日本語なんてどうでもいいけど、ぼくにとって「無」というイメージは空虚なものでなくてはならなくて、単なる否定であってはいけないと思う。