ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

別冊太陽『神像の美』

今出てるやつです。この表紙は大分・八幡奈多宮の僧形八幡神坐像。

この前、三輪山に行って、あたらめて神道の面白さ、および馴染めなさに触れたと思ったんだけど、三輪山には木とか、岩とかがあって、それに縄がしてあって、それを「拝め」というシンプルな形。シンプルな自然崇拝。しかし、昔ならまだしも、三輪山の岩よりももっと巨大な人工建造物とか(たとえば東京タワー)がざらにある現状だと、この程度の大きさのものを拝めと言われても…と正直思ってしまう。木はそれなりに樹齢が800年とかあると、時代の生き証人だなーとかは思うけど。

自然崇拝が源流になっている神道だから、仏像が作られるようになり、神道と仏教がグチャグチャになって、本地垂迹説とかが出てきて、僧形神像とかが作られても、やはりシンプル。この別冊太陽をめくってみても、そのシンプルさに驚く。これに美を見いだせと言われても困ってしまうのだけれど、こんなシンプルで無骨な像を拝む感覚がすごく面白いと思う。