ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

シカゴ・ハウス

シカゴでもいろんなレーベルがあるけれど、思い出深いのはTraxとDance Mania。前者は赤くて、色ムラの目立つレーベルで、最近はまともになってきたけれど、昔は、はけなかった在庫のレコードをまた溶かして利用しているとかいう話を聞いた。実際新品なのにものすごく音が悪く、80年代なのに、音がモノラルだったりしたし、音圧が低すぎてすべての音が判然としなかったりで、レコード屋では「返品お断り」が普通だった。レーベルのボスは本物のマフィアで、嫁に保険金をかけ、ボートごと爆破した、とかいう噂が囁かれていた。
不思議なのは、アシッド・ハウスは、それなりに、音(TB303のミヨーンっていう音)をマテリアルとして存在せしめることが非常に重要だと思うのだけれど、実際は音質悪杉、キックが重くてちゃんとハイハットが聞こえてたらいいじゃん、と言わんばかりで、よくこのレーベルから、広まっていったなぁと思ってしまう。

Dance Maniaは、ジャケットのデザインが驚くほど悪趣味で、Robert Armaniが売れてきた頃は、狂ったようなペースで、ほとんどドラムと電子音2つだけとかいうレコードを出しまくって、こっちも奨学金をつぎ込んで買いまくっていた。すごく後悔してる…
DJ Funkは最近は聞いてないけど、303のスライド機能の使い方がすごくよかったのを覚えている。