ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

仏像における「ポストモダン的なもの」

たとえば建築だったら磯崎新とか読んだら、だいたい期待したようなことが書いてあったりするんだけど、仏像に関しては、誰のを読めばいいのかわからない。知識を身につけるという意味では誰でもいいのだが、本屋で立ち読みしたところ「鎌倉時代は写実的」みたいな言い方で終わっていて「鎌倉時代における写実という概念はどんなものだったのか」というレベルで語ってくれないと、なんだか中途半端な気がする。
当たり前だが、『見仏記』などは、徹底して「今」の視点から見ることに意義があって(立ち読みしかしてないけど)、そこに歴史的な断絶はなかったことにする立場だと思うので、ちょっとぼくが読みたいと思っているのとは違う。彫刻とかの美術史から見ていくと誰か引っかかるかな。
とりあえず週末は池袋のジュンク堂にでも行こう。