大阪のたこ焼きがおいしくて、東京のたこ焼きがおいしくないのには明確な理由があるので列挙することにする。
・東京のたこ焼きはダシが濃すぎて気分が悪くなるが、大阪のたこ焼きはダシが薄いので、タコと小麦粉とソースの味がしておいしい。タコみたいな淡白なものにダシをきかせた生地でくるもうとする香具師は馬鹿。
・東京のたこ焼きは意味のない一工夫（油で揚げるなど）を加えており、実は「反たこ焼き」的。たこ焼きが嫌いだからそんないらぬ工夫をしてしまうのだと思われる。油で揚げないと食えないとでも思っているのだろうか。大阪のたこ焼きは、たこ焼きの域を超えるような無意味な行いを慎んでいるから、おいしい。
・本当のたこ焼きは、シンプルすぎるので作り手によって味が左右されたりしない。間違いようがない。つまり大阪のたこ焼きは本当のたこ焼きだから、京橋でも天下茶屋でも千林でも鴻池新田でも、どこでもうまい。
