明日香村（２）橘寺

聖徳太子誕生の地だのなんだの書いてあった。いわゆる一つの聖徳太子伝説の寺で、変なゆかりの品が多い。
太子の冠から出た光からできた三光石とか。
あと、二面石という、よい顔と悪い顔の二つが背中合わせについている石がおもしろい。飛鳥近辺で言えることだけれど、日本的というよりアジア的なテイストの石像が多い。たとえ飛鳥の桜が満開だったとしても「いやー日本人として生まれてよかったよ」的な脳天気な感想は出てこないはず。
しかし、善と悪が背中合わせにある、という発想の口当たりのよさときたら…西洋の腐ったファンタジーのようだ。
塔の礎石だけが残っていたが、推定４０メートルの高さ…って本当かよと思ってしまう。釣り損ねた魚が大きいのと同じかも。