ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

中野クラシック

久しぶりに友達に会う。もう15年くらいのつきあいになる。
彼らと会うときは必ずここに来る。
ちなみに、コーヒーの味が、普通においしくなっていて不満...
昔はもっと砂っぽくて、酸味が一切なくて独特の味だったのに...

高校時代はいろいろやっていたんだけど、結局ぼくは音楽と小説に没頭するようになってしまい、政治活動に興味を失ってしまったのだけれど、友達たちはそれから政治活動にいそしんでいる(かなりルーチン化してるみたいだけど)。その意味で、世間に飼い慣らされて生きているぼくは引け目を少し感じている。


それはそうと、友達もちょっとだけ絡んでいる宮下公園のイラク戦争反対のイベント、Jeff Millsが来るかも?という話があったようで、個人的に非常に感慨深かった。よく聞いてみると、友達は三田格さんとかとも少し絡んでいるらしい。(ちなみに友達は音楽のことはほとんど知らない)


ちょうど10年前、早稲田の構内で、たまたま拡声器とビラを持っていた彼らとすれちがったのだけれど、ぼくは音楽サークルに身を寄せていて、彼らに違和感を覚え、ああ、ぼくは変わってしまったなと思ったが、そのころはすぐ忘れ、「最近のJeff Millsは本当にハードだ」「三田格が、HardfloorはF.U.S.E.の影響下にあると指摘していた」とかいう話などをサークルでしていたように思う。
で、10年後、彼の口からJeff Millsや三田格の話が、しかも、政治活動との絡みで出てきたことに驚いた。結局左翼っぽいこと考えるのやめようと思いつつ、同じ方向を向いていたのかなぁと思った。
昔、ジャズを聴きながら安保について語っていた世代の子供たちが、テクノを聴きつつイラク戦争について語るという構図なのかなぁ...(しかし、わかりやすい構図)


かといって、この流れに好感を持つかというと必ずしもそうではない。
ぼくはMusic is Musicと思っているので、音楽が何かの手段として用いられるのは好きではない。何かをするために音楽があるのではなく、音楽を聴くために音楽はあると思うので、歌詞は適当にアイラブウー的な事を言っていれば十分だと思う。
今日、DMRでレコードを買いすぎて、いかんなぁと思いつつ駅に向かうと、音楽に乗せて戦争反対を訴えていたが、あまりにも醜悪すぎる音楽に耐えかね、あわててPlugを耳にねじ込んで、You Are The Universeを聴いた。(この曲、何度聴いたら気が済むのかわからない)
Plugは低音がよく出るし、耳栓みたいだから、外部の音をシャットアウトできて、こういうときは本当に助かる。


Music is Music問題については、また書こうと思う。