ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

東京タワーと京都タワー

エッフェル塔は巨大なエレベーターそのものみたいなことを松浦寿輝が言ってた気がするが、京都タワーのエレベーターは、まったく意味がない。というのも、途中の風景が見えなくて上昇しているという実感は、胃の奥の方がちょっぴりムカムカすることくらいでしか感じられない。上昇の過程が隠されているからと言って、「気がついたらものすごく高みにいた」というほど上昇しない。
タワーとしての偏差値の低さを、地下3階分作ることで補完しようとしているのかもしれない。
あと、東京タワーも京都タワーもエロス抜きの秘宝館みたいになっているところは共通。
東京のタワー(今回描くタワーのこと。東京タワーと区別して)には、「日本は一つ」と感じられるような感じられないような不思議な博物館が入っていることにしようかなぁと思った。