ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

メールは件名が命であり、よい件名には3つの条件がある!

こんにちは。4月23日に新しい本が出ます。

クビにならないビジネスメール 〈特選〉世渡り上手フレーズ100

クビにならないビジネスメール 〈特選〉世渡り上手フレーズ100

どういう本かというと「口下手でもメール技術を身につけて世渡り上手になればいいじゃない」という主旨の本で、今回はすぐ使える世渡り文例を100、そしていつもの調子での解説という組み合わせです。「ココロ社の味を保ちつつ、お役立ち情報に徹するとどうなるか?」というのを考えて作ってみました。あと、購入者には『気になる彼/彼女を気まずくならずにデートに誘うメール術』がもらえるヨ!

ただ、言いたいことが多すぎて256ページだと足りなかった&せっかくこのブログを訪問していただいたのに宣伝だけやったら感じが悪いかも、と思ったので、本で言い足りなかったところをお話させていただきたいと思います。まず何をおいても件名のところですね…

読んでくれない前提でメールを書くことが大事です

メールを全部読んでくれる人はあんまりいません。読んでいないことを非難できたり、読まなかった責任を問える相手ならいいですが、そうでない場合は、こちらが努力をして、読み飛ばされないようにしなくてはなりません。学校だったら読まなかった側が怒られますが、会社では読まれないだけでなく、むしろ「書き方が悪い。読む気がしないじゃないか」と怒られる…うーん…いったい、人生は生きるに値するのでしょうか?
―などと、根本的な疑問が頭をもたげてきそうですが、話を戻します。
読んでもらえるかどうかの分かれ道がメールの題名。どんなにメールの中身が巧みに書かれていたとしても、件名が的を得ていなかったら、場合によってはクリックしてくれない危険性もあるのです。(それはブログやmixiのタイトルも同じですよね。タイトルが『えーっと…』になっている日記を誰が読むのかと……)

(1)件名で「読んだ人が何をすればよいかがわかる」ようにする

たとえば、「車内広告のデザイン案が何種類かあがってきたので、今週中にどれを採用すべきか判断してほしい」と思い、メールしたとします。内容は、5分もあれば返せるものだったとします。そこで

車内広告について

というタイトルにしたらどうでしょうか。メールを全部見てくださる方なら、適切な内容が記してあれば何も問題ありませんが、もし、忙しい人だったら、「よくわからないから後で見ようっと」と思って忘却の彼方かもしれません。そしてメールを見ずに家に帰ってシュークリームを焼くかもしれません。しかも皮の超硬いシュークリームね…。
忙しい人なら1日の受け取るメールの件数は数十件を超えることなどザラですから。さきほどの件名では返事がもらえなかったとして、悔い改めてみると、

【今週中にご確認お願いします】車内広告のデザイン案

これなら、デザイン案を見て、適切かどうかを確認すべきであることがわかりますよね。してほしい行動を【 】でくくっておくとわかりやすいです。そこまでやりたくない場合でも、「社内広告についてご意見をお願いします」でもよいかと思います。

当然ですが、自分だけ「急いでくれ」とお願いするのは大変図々しいことなので、ゆめゆめ

【至急ご確認お願いします】歓迎会に飲み放題プランをつけることの是非について

などと、自分から「至急」などと言うなかれ…至急かどうかは、締め切りの日時を見て相手が決めればいいのです…ちなみに確認しなくても飲み放題でいいんじゃないかと思います。

(2)「読みたい」と思える件名にする

たとえば、相手が受け入れがたいと思ってしまうようなことをメールのタイトルにしてしまった場合、相手はそれを読んでくれないかもしれません。たとえば、「相見積もりを取った結果、発注できなかったが、次回の入札の日程はお知らせしておきたい」と思った場合、

今回の発注は見送らせてください

だけだと、件名だけでおなかいっぱいになってしまい、メールの中をよく確認してもらえない恐れがあります。次回の入札は体育座りで参加かもしれませんね…これなら、

今期の入札の結果と、今後の予定について

と件名には書いておくと、読んでもらいやすいです。


また、いいお知らせの場合は、件名を見ただけでいい知らせであるとわかるようにすると、すぐ開けてもらえます。いい知らせは早く知りたいと思うのが人間ですからね。たとえば、

検討の結果、OKでした

などと書いてあれば、すぐにでも中を見てみたくなるはずです。

(3)全貌がわかる件名にする

また、長文のメールになった場合、最初から最後まで読んでくださる率が下り、舌打ちをされる率が上がって―入れ歯がうまくはまってなくて舌打ちみたいに聞こえちゃう人は話が別―しまいますが、それを防止するため、件名で全貌がわかるようにしておくと安心です。

〜についてご質問○件です

などとしておき、質問ごとに見出しを設けておくと、読み逃しがなくなります。



以上の3つを守って書けば、本文が少々荒くても希望通りの返事を頂戴できます。逆に件名で失敗すると、返事が来なかったり、期待していた返事をもらえなかったりするのでご注意くださいませ!

野性時代』『Quick Japan』にも書かせていただいております!

野性時代 第78号  KADOKAWA文芸MOOK  62331-80 (KADOKAWA文芸MOOK 80)

野性時代 第78号 KADOKAWA文芸MOOK 62331-80 (KADOKAWA文芸MOOK 80)

4月12日の『野性時代』にエッセイが載ってます!
わーい!こういうのを書きたかったの!Quick Japanにも載ってまっせ!
最近、毎回載せていただいているのですが、今回はブックレビューです。

また、商用サイトの枠を大きくはみ出た面白さでお馴染みの技術評論社第3・4編集部さんのtwitterで、『超★ライフハック箴言』を週1回、書かせていただいております。

で、原稿やら何やらが一段落したので、こちらのブログも通常運営していきたいと思います。もう2年ばかし写真がたまってるし…