ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

坂東眞砂子さんは、子猫を殺してはいなかった!!

何を隠そう、わたくしも、作家の坂東眞砂子さんの子猫殺しの記事を読んで胸毛の生えた胸を痛めておりました。該当部分を飲尿…じゃなかった、引用すると

こんなことを書いたら、どんなに糾弾されるかわかっている。世の動物愛護家には、鬼畜のように罵倒されるだろう。動物愛護管理法に反するといわれるかもしれない。
そんなこと承知で打ち明けるが、私は子猫を殺している。
家の隣の崖の下がちょうど空地になっているので、生れ落ちるや、そこに放り投げるのである。

ノォォォ…
なにせ、わたくしときたら、朝、顔を洗うときに数百匹の顔ダニを殺さざるを得ないので、それで泣いて、そしたらまた顔が涙でグチャグチャになって、そして顔を洗って(以下ループ)という具合なものですから、子猫を殺すなんてあり得ない。ひどい話だ…と思いながら、まあ、サラリーマンなので出社したのですが、道端にティッシュを発見。ハッハーン…夏休みだし、若者たちがガマンできずにセックス…と思って拾ってみたのですが、よく見たらティッシュに文字が書いてある!▼

ちょっと読みにくいですが、
「タヒチ鳥から愛を込めて 坂東眞砂子のココだけの話 みんな、私をGOKAIしないで!」
とあります…タヒチ島からの手紙です。島を「鳥」と書き間違えているところが、外国暮らしが長く、漢字を忘れていることが想像され、ますます信憑性を高めています!「ココだけの話」っていうのは「眞鍋かをりのココだけの話」を意識しているのでしょう!さすが流行作家はトレンドを見抜いてる!…ということで、続きを読むと、

みんな、私をGOKAIしてる!豪快にGOKAIしてる!(注:タヒチで流行しているジョークのようです)原稿をFAXしたとき、原稿が巻き込まれて、1枚届かなかったみたいなの…まあティッシュに文字を書いたらそりゃ巻き込まれるわ…今流行の自己責任ってやつかしら…とにかく本当のことを書くから、このティッシュを拾った人、ブログを書いてるんだったらついでに載せてくださる?ブログやってなかったら…お手数だけど、アカウントを取るところからお願いするわ…赤字のところが送れなかったところよ…一字一句間違わずにお願い。もし変換ミスでもしたら殺すから、そこんとこよろしくね―


私は子猫を殺している。
家の隣の崖の下がちょうど空地になっているので、生れ落ちるや、そこに放り投げるのである。

もちろん、崖の下にはカツオブシを混ぜたフワフワの布団が敷いてある。子猫たちはふんわりと着地して、無事を知らせるためにニャーと鳴く。
その可愛らしさに耐えられなくなった私は、ロッククライミングの技術を駆使して崖を降り、子猫たちを抱きしめ、体中をなめ回してからこう言う。
「静粛に!ごはんの時間よ!」
あらかじめ私の口の中でドロドロに消化されたフリスキーモンプチ(あのCM…ワイングラスの上にキャットフードをのせて、キャビアに匹敵するような高級食材に見せているCMにすっかり心を奪われ、日本からケースごと取り寄せたわ…私の負けよ)を口移しで与える。そのときの子猫ちゃんたちの嫌がりながらも喜んでいる姿を見ると、イマジネーションが湧いてきて、早く小説が書きたくなる。急いで子猫ちゃんたちをタスキで縛って背負い、ロッククライミングの技術を駆使して崖を登る。
この風景は、すっかりタヒチ島の朝の名物になって、光栄にも、私は「タヒチのスパイダーウーマン」と呼ばれているらしい。

これを読んで、ぼくはとても安心し、坂東眞砂子さんの猫に対する深い愛情に心を打たれて、タヒチ島の方角(どっちか知りませんが多分南)に向かって深々と頭を下げるのでした。

日本で一番泣ける『鏡の法則』を、世界で一番泣けるようにする

火星人の90%の人が泣いたという素敵なミニ寸劇『鏡の法則』が、地球に上陸したものの、なぜか叩かれています。「全然泣けない」とか「父親に反抗していたのと息子のイジメは関係ないじゃないか」とか「こんなの…自己啓発セミナーの手法じゃないか!」とか。中には「『因果応報』と四文字でまとめられるような内容なのにダラダラと…資源の無駄遣いにもほどがある!」と言う人もいるようですが、ちょっと待ってください。無駄は必要です。たとえば、女の人のブラについている、草花を模したレース…男性陣にとってみれば、あれこそ無用の長物の最たるものだと思うかもしれませんが、それは思慮が足りません。あのレースは「私は花なの、大事にしてね」という意味なのですから、レースを大事にすることで、女の人は「わたしを花のように扱ってくれる」と安心し、快く、わたくしたちのようなケダモノに安心して身を任せてくれるのです…
…と、モテる男の社交術について語ったところで、まず、『鏡の法則』を紹介させていただきます。

A子(主婦)には悩みがあった。
小学校5年生になる息子が、学校でいじめられるのだ。

いじめられるといっても、暴力まではふるわれないらしい。
友達から仲間はずれにされたり、何かあると悪者扱いされたりすることが多いようだ。

(中略。途中でA子、Bというオッサンに相談。人を恨むから人に恨まれる的な鏡の法則を教わり、目から鱗。過去にいろいろもめた父親に「今まで半端しちゃってゴメン」と電話)

その日の夕方のことである。

「ただいま!」元気な声で息子が帰って来た。
「お母さん、聞いて!今日ね、友達から野球に誘われたんだ!今から行ってくるから。」

息子はグローブを持って飛び出していった。
A子の目には、またもや涙がにじんでいた。
声が詰まって、「行ってらっしゃい」の一言が言えなかった。

ウウッ…涙が出ますよね…あと、あんまり関係ないけど、さっきケチャップをこぼしてまるで生理の血みたいです。だいたい日本語を英語で言い換えると、さわやかな感じになりますが、生理を「メンス」って言うと、よりいやらしさが増しますよね…
ということで、さらに、世界の人たちに読んでもらい、泣いてもらうためにはどうしたらいいかについて検討していきたいと思います。



(1)チョイワルなつかみが必要
日本は比較的善人が多い。2ちゃんねるでは乱暴な言葉を言う人が多いですが、それもネット上に限られます。パソコンの電源を落としたとたん、つねに脱力したような笑みをたたえている気弱ないじめられっ子に早変わり…という感じですが、世界的に見ると善人は少ないです。強盗とか日常茶飯事。ある地域ではナツメヤシ強盗、ある地域ではキャッサバ強盗…そんな世界ですから、いい話など聞かされても鼻で笑われるだけです。とりあえず、いい話を語りたいときでも、ちょっと悪い話を導入で混ぜておくべきなのです。


(2)いじめの内容は、もっと深刻な方がいい
日本で「仲間はずれなどのいじめを受け…」といえば「なんてひどい!」と思ってもらえますが、これは世界的レベルで考えると軽微ないじめです。ユネスコが設定している「いじめのひどさガイドライン(a guideline of ijime no hidosa)」を紹介させてもらいますと
重度のいじめ:ジェットコースター(宙返りなしのもの。宙返りはいじめではなく「犯罪」になります)に乗せる
中度のいじめ:観覧車に乗せる
軽微ないじめ:仲間はずれ
となっています。たしかに、地雷で片足が飛ぶのが日常茶飯事になっている地域に住んでいる人にとってみれば、仲間はずれなんてどうってことありません。「仲間はずれ」よりも「片足はずれ」の方がはるかに深刻だからです…と、うまくオチがついてしまいましたが、つまり、いじめの内容は深刻なものがリアリティがあっていいでしょう。


(3)情事が足りない
突然ですが、下の写真を見てください。形に注目してください。

おわかりですね?
つまり、老若男女・森羅万象がエロスを求めてしまう悲しい生き物であるということです。たとえどんな文章であっても―教育勅語でも、憲法九条でも―エロスは必要なのです。
そして…「情事」は、もはや世界の共通語です。ジョージ・ルーカスジョージ・ハリスン…そして…そう、ジョージ・ブッシュ!あまり知られていませんが、アメリカの親たちは、子供がモテモテになるように願って、子供に「情事」と名付けたのです。要するに、情事が必要、ウィー・ニード・ジョージというわけです。


(4)肩書きだけじゃ人柄が伝わらない
「A子(主婦)」だけだとわからないので、人となりがわかる最低限の情報を付加しておきます。



ということで、世界で一番泣ける『鏡の法則』です。

A子(主婦・自宅で縮毛矯正して失敗、逆の方向に縮れた経験あり)の朝はスーパーでの万引きから始まる。毎朝毎朝ソーセージを懐の中にすべり込ませる。
「ちょっと!奥さん!お会計せずに出ましたよね?」
「ごめんなさい…私…欲求不満で…夫に先立たれて…」
まんまとウソに騙された警備員が同情して涙をぬぐう。その隙を見てA子(主婦・自宅で縮毛矯正して失敗、逆の方向に縮れた経験あり)はダッシュ!今日も逃げ切った。


そんなA子(主婦・自宅で縮毛矯正して失敗、逆の方向に縮れた経験あり)には悩みがあった。
小学校5年になる息子が、学校でいじめられるのだ。
三角木馬に縛りつけられ、世界平和を祈りながら千羽鶴を折らされていたりする。そんなことで世界平和が達成されるのであろうか?


ある日の夕方のことである。
「ただいま!」元気な声で息子が帰って来た。
「お母さん、聞いて!あまりにもひどくいじめられて上半身と下半身が割れて別々に…そして、下半身はサッカーに、上半身は野球に誘われたんだ!今から行ってくるから!」
息子の上半身はグローブを持って、息子の下半身はサッカーボールを蹴りながら飛び出して行った。
A子(主婦・自宅で縮毛矯正して失敗、逆の方向に縮れた経験あり)は感激して涙ぐんだショックでクリトリスが肥大し、麻でできたパンツとこすれて膣がしっとりと愛液で濡れた。それを見逃さなかったBは、「鏡の法則、鏡の法則」と呪文を唱えながら、怒張したペニスで膣をふさいだ。

ぼくも書きながら泣いてしまいました。お父さんお母さん、ありがとう!いじめ、ありがとう!

日本一面白いナンシー小関さんを世界一面白くする

こんにちは。「代案ドットコム」の代表をしているココロ社です。
最近、「ナンシー小関」という人が話題になっていて、「誰でも思いつくようなつまらないコメント」とか「ナンシー関劣化コピーだ」とか「陰毛で編んだマフラーみたいだ」とか言われていて、大変かわいそうな状態です!陰毛って汚いというイメージがありますが、洗ったら普通の毛と同じだから大丈夫のはずです。ぼくは、箸が転んでも笑えるお年頃(35歳)ということもあってか、「妊娠したんじゃないか」というくらい、おなかを抱えて読んでます。

ナンシー小関の顔面スタンプ

ナンシー小関の顔面スタンプ

そういうわけで、小関さんの本が世界的に売れるように「こう書き換えればいいんじゃないか?」というのを提案させていただきます。小関さんの持つ持ち味というか魅力を極力生かしていこうと思うので、「あんまり変わってないじゃん」と思った方はごめんなさい。

まず、小関さんのレッド絵+コメントを紹介させていただきます。

小柳ルミ子

最近、運悪く「いつみても波瀾万丈」「Dのゲキジョー」と立て続けにルミ子の“誰も聞きたかない離婚の真相初告白”に遭遇。……しかし、なんでこうも簡単に私生活を切り売りできるのかねぇ。ホント哀れだ。

アハハハハハハ!!辛口!
日本一面白いと思えるのですが、さらなる飛躍を願って、世界一になるために「こうすればいんじゃないか?」というポイントを、僭越ながら列挙させていただきます。

(1)まず、「ルミ子」という芸名にエロスがない
ちょっとこれは小関さんと関係ないのですが…連帯責任と思って聞いていただきたいです。林間学校で、自分と同じ班の「ススンデル」男子が女子の部屋に遊びに行った場合、関係ない子も含め、班全体で正座させられたりしましたよね?いい思いをした男子の尻ぬぐいをまったくモテない男子もいっしょになってするという構造は社会の縮図…あら!いつのまにか関係ない話をしてしまいました…話を戻すと、ルミ子っていう名前、これがちょっと世界に進出する場合、ちょっとした問題だと思います。端的にいうと、もっとゲイシャをイメージさせないとNG。かといって、エロ一辺倒だと、WASPの子弟などは厳しくしつけられておりますゆえ、ドン引きです。なので、ちょっとアートを感じさせる「美裸」というのはどうでしょう?醜い裸は妙に劣情をそそったりして勃起している自分に自己嫌悪したりしてややこしいのですが、美しい裸はアートと呼ばれます。
あと、海外ではディスコが盛んで、リズム感が大事なので、「美裸美裸」と繰り返してみましょうか。なんか発音するだけでJBみたいに踊り出したくなりますね!

(2)お得感をプラスするのがベター
世界第2位の経済大国ニッポンでは、あんまりガツガツした人はいないのですが、世界進出にあたっては、もっとエコノミー感覚を磨く必要があります。「読んでトクした」というのがないと読んでもらえない恐れがあります。お得な情報を最初に足しておくといいかもしれません。たとえば、最近ぼくが聞いてオトクと思った話なのですが、自分で店を開く場合、麺類を扱うと利益率が高いという話はどうでしょう。なるべく翻訳っぽい感じが情報に信頼感が出ていいと思います。

(3)色遣いに少々難あり。目に優しくした方がいい
この絵を見たとき「あ、小柳ルミ子に似てる!」というのが第一印象でしたが、「ちょっと目に悪いな」と思いました。健康は何にも増して大事なので、目に優しい色遣いが重要です。あと、遠目に見たら見えないようにしておけば、見たくない人は見なくていいし、世論の反発をかわせます。控えめだったらむしろ好感をもたれる場合もありますし。

(4)辛口もほどほどに
日本は安全なので、ややもすると忘れがちですが、外国は治安があんまりよくない場合も多いです。つまり、安易に辛口なコメントを書いてしまうと、ズドン!ということになりかねないです。テラオソロシス!ということで、世界進出にあたっては辛口なコメントは控えるべきだと思います。基本、その人の持っているよいところを、恥ずかしげもなく褒め称えるようにしていきましょう。あと、離婚って、そのまま言うと、心に痛手を持っている人が聞くとギクっとしてしまうので、わからないように「R婚」とすべきだと思います。

(5)そもそも「哀れ」なのは、アフリカの貧しい人たちじゃないのでしょうか?
小柳美裸美裸さんは哀れです…ケンヤ以外の男を早く見つけて幸せになってほしい…顔や人柄が似ている男がいないなら、名前が似ている男を探すなりすれば早い気がします。クンヤとか…クンヤなんて名前の方が少ないか…
たしかに美裸美裸さんは哀れですが、世界進出にあたって世界に目を向けてみると…もっと哀れな人たちが…
アフリカの飢えた人たちです。経済のグローバル化に伴ってアフリカの貧困状況はますますひどく…哀れな人の話を話題にするのなら、やはりアフリカの飢えで死んでいく人たちのことを忘れるわけにはいかないでしょう。絵でも文でも、積極的に伝えていくべきです。

(6)角度
ずれていたので、時計回りと逆に1度動かしておきました。



―ということで、世界に進出するときにはこんな感じがいいのでは?というのを提案させていただきます。

小柳美裸美裸

もしあなたが店を持ちたいと思っているのなら、あなたは麺類を扱うのがいいでしょう。なぜなら、麺類はあなたにとって金の卵と言えるからです。なぜあなたはパスタの店を開かないのですか?恥ずかしがることはありません。さぁ、明日からあなたはパスタを取り扱う店の主人になるのです。最近、ラッキーだったのは「いつみても波瀾万丈」「Dのゲキジョー」と立て続けに美裸美裸さんの“みんなが知りたいR婚の真相初告白”を見る機会を得たこと。ぼくは美裸美裸さんの歌声が好きで、特に『瀬戸の花嫁』が好き。中学校の時、「瀬戸ワンタン、日暮れテンプラ…」と超くだらない替え歌を歌う連中がいたのですが、彼らを許すことができず、片っ端からコテンパンにしてやったくらいです。正確に言うと、腕力に自信がないので、彼らが文房具店に入るや否や、カバンの中に店の商品(注射器型シャープペンシルetc.)を突っ込んで「万引きです」と通報して、店の人や警察の人にコテンパンにしてもらったのです。ぼくは今でも、警察の取り調べに遭った彼らが、子犬のような表情でぼくの方を見ていたところを夢に見ます…それくらい熱狂的なファンのぼくですから、思わずもらい泣きして、美裸美裸さん大変だなぁと思ったのですが、もっと大変なのは世界の貧しい人たち。一時はホワイトバンドをつけている人がたくさんいらっしゃいましたが、今つけている人はほとんどいません…毎月のお給料から少しずつ募金していくのがよいとは思うのですが、ふとキャバクラに行って想定外のドリンク攻撃に撃沈、「飲みすぎは体によくないよ」というアドバイスも虚しく、哀れに散財させられてしまったりするのが人間というものですから、「募金しなさい」とまでは言いませんが、せめて1日5分間くらい、世界の貧しい人たちに思いを馳せてみてください。5分間は長すぎますか?空腹がすぎて、見た目満腹に見えてしまうほどおなかが膨らんだアフリカの難民たちは、死ぬまで飢えに苦しみ続けるというのに5分間もガマンできないのですか?

ちなみに、募金はどこでもいいと思うのですが、ワールドビジョン(http://www.worldvision.jp/)がオススメ。一度振り込むと、会報みたいなのを送ってくれて、毎回振り込み用紙がついてくるので便利です。